「葬礼帰りの医者話」の意味(語源由来・類義語・英語)
【ことわざ】
葬礼帰りの医者話
【読み方】
そうれいがえりのいしゃばなし
【意味】
結果が出て取り返しがつかなくなってから、後悔することのたとえ。
これは、終わったことに対して愚痴を言っても何の解決にもならないってことを教えてくれてるんや。事後の不満や文句は無意味ってことやな。
【語源・由来】
葬儀の帰り道に、故人のかかっていた医者の話をすること。
【類義語】
・火事あとの火の用心
・生まれた後の早め薬
・喧嘩過ぎての棒乳切り
・諍い果てて乳切り木
・戦を見て矢を矧ぐ
・燃えついてからの火祈禱
【英語】
After death the doctor.(死後に医者)
When a thing is done advice comes too late.(事後の忠告では遅すぎる)
「葬礼帰りの医者話」の解説
「葬礼帰りの医者話」ということわざは、事が既に起こってしまってからではどうにもならない状況で、無駄な議論や後悔の言葉を述べることを意味しているんだよ。具体的には、葬式が終わった後に医者の良し悪しについて話し合うような状況を例にしていて、その時点で医者の能力を議論しても、もはや手遅れで何も変えられないという状況を表しているんだね。
このことわざは、事後になってからの後悔や無駄な議論の虚しさを示しているよ。例えば、病人が亡くなった後に医者の治療方法を批判しても、それはもはや何の役にも立たないということなんだ。
この言葉は、事が起こる前に適切な行動を取ることの重要性や、事後の無益な議論の無意味さを教えてくれるんだよ。また、このことわざは、後悔先に立たずという考え方を反映しており、事前の対策や予防の大切さを強調しているんだね。この言葉は、既に起こったことに対して無駄な議論をするよりも、将来を見据えて前向きに行動することの重要性を示しているんだ。
「葬礼帰りの医者話」の使い方
「葬礼帰りの医者話」の例文
- たられば言ってても仕方がない。葬礼帰りの医者話だ。
- 火災にあってから消火器を用意しても、葬礼帰りの医者話だな。
- 津波が起きてから避難経路を確認しても葬礼帰りの医者話なので、普段からハザードマップ等の確認はしておくべきだ。
- 少子高齢化になると言われながら何もしなかった。今になって、あの頃対策しておけばよかったといっても葬礼帰りの医者話だ。
- 葬礼帰りの医者話は愚か者のすることだ、賢人は後悔のないよう生き、常に未来を見る。