「俎上の魚」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
俎上の魚
【読み方】
そじょうのうお
【意味】
相手の思うままになるよりほかはない、という立場にあるというたとえ。
これは、自分の意志で行動できない状況や、他人に完全に支配される無力さを示してるわけやな。
【語源・由来】
「俎(そ)」とは、まな板のこと。
まな板の上に魚が乗せられて、料理されるのを待つしかないという意味から。
【類義語】
・俎板の鯉(まないたのこい)
・俎板の魚(まないたのうお)
【英語訳】
There is no escape for someone. In this case, it only dies.
今や、料理人の思うに任せて細かく切られるしかない、まな板の上の肉のようである。
と、あることから、「俎上の肉」ともいう。
「俎上の魚」の解説
「俎上の魚」ということわざは、料理されるためにまな板(俎)にのせられた魚を指す言葉で、他者の意のままに操られる、または自分の運命を他人に握られている状況を表しているんだよ。この表現は、まな板の上の魚が料理人の手によってどう扱われるかを自分で決められないように、自分の運命や将来が他人の決定や状況に左右されることを暗示しているんだね。
このことわざは、自分の状況や運命が自分のコントロールを超えている状態を表していて、自由や選択の余地がないことを示しているよ。例えば、権力者や上司などの意思によって自分の運命が決まるような状況や、どうすることもできない状況を「俎上の魚」と表現することができるんだ。
この言葉は、自分の状況が他人の意志や状況に大きく影響されることの不安や無力感を表現しているんだね。また、このことわざは、人生においてコントロールできない要素が存在するという現実を認識することの重要性を示しているよ。この言葉は、自分の運命や将来が他人の手に委ねられていると感じることの虚しさや不確実性を象徴しているんだ。
「俎上の魚」の使い方
「俎上の魚」の例文
- もうこうなってしまっては、したばたしても仕方がない。俎上の魚となって待つしかない。
- あれこれと考えていても、手術室に入ってしまっては俎上の魚だよ。
- 俎上の魚だと思って覚悟を決めるしかないよ。
- 彼はもうあきらめたと言って、俎上の魚のように大人しく連行された。
まとめ
なんとかしようと思っていても、もうどうにもならないという時があるのではないでしょうか。
俎上の魚というように、相手の思うようにするしかなくなってしまった場合には、抵抗をせずに待つことしかできないかもしれませんね。