「垂簾の政」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
垂簾の政
「垂簾聴政」ともいう。
【読み方】すいれんのまつりごと
【意味】
幼帝にかわって皇太后または太皇太后が政治を行うこと。
「垂簾」は、すだれを垂れること。
そういうことか。つまり、幼い皇帝の代わりに、皇太后や太皇太后が実際の政治を取り仕切るってことやな。
宮廷での女性の力が強い時代のことを言うんやね。これは、権力の背後にある影響力や実権を持つ人を指してる言葉やわ。歴史の中でよくあった現象を表してるんやな。
【語源・由来】
古代中国では、男女の別を厳しくするため皇太后などが群臣とは直接顔を合わせず御簾を隔てて政務を聞いたことから。
【出典】
「旧唐書」
【スポンサーリンク】
「垂簾の政」の解説
カンタン!解説
この言葉、「垂簾の政」というのはね、昔の中国や朝鮮で、皇太后や太皇太后などが幼い皇帝の代わりに政治を行ったことから来ているんだよ。
「垂簾」というのは、宮殿の中で皇帝の座の後ろにかけられたカーテンのことで、「政」とは政治のこと。女性である皇太后は男性の朝臣と直接会うのを避けるため、このカーテンの後ろから政治を行っていたんだ。
例えば、中国の呂后や武則天、清の西太后とか、朝鮮の慈聖大妃や貞純王后などが有名だよ。彼女たちは皇帝の母親や祖母で、幼い皇帝に代わって国を治めたんだ。
この言葉は、表に出ずに裏で力を持っている人が実際には大きな影響力を持っているっていうことを示しているんだよ。たとえば、学校のクラブ活動で、部長が表に出ているけど、実際には先生や他のメンバーが色々と意見を出して活動を進めている場合、それも「垂簾の政」みたいなものだね。
「垂簾の政」の使い方
天皇がまだ5歳だったから、この時代垂簾の政を行ったんだって。
5歳で天皇かあ。人格がねじ曲がりそうね。
大人からちやほやされて育つもんね。
しかも地位や名誉をめぐるドロドロの大人たちの蹴落とし合いを目の当たりにするからね。
【スポンサーリンク】
「垂簾の政」の例文
- 垂簾の政で実権を握る皇太后は、皇室内で力をつけていった。
- 幼帝の代わりに垂簾の政を行う太皇太后の派閥のものは、幅を利かせるようになった。
- 幼君が成人するまで垂簾の政を行う。
- 天皇は幼くその地位は名ばかりで、実際は垂簾の政を取り仕切るのはその母だった。
- 垂簾の政は好評で、このまま皇太后の御代が続くことを望む声が多かった。
この表現は、中国の歴史でよく見られたもので、幼い帝がまだ政治を行うには若すぎるため、その母親や祖母が実質的な権力を握ることを意味しているんだね。