「寸陰を惜しむ」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
寸陰を惜しむ
すんいんをおしむ
【意味】
わずかな時間でも惜しみ大切にすること。
時間を無駄にせんようにしようってことやね。
【出典】
「晋書」
【類義語】
・一寸の光陰軽んずべからず
「寸陰を惜しむ」の解説
「寸陰を惜しむ」ということわざは、出典が「晋書」という中国の歴史書から来ているんだ。この言葉は、わずかな時間でも大切にする、つまり、時間の価値を大事にするという教訓を伝えているんだよ。
「寸陰」というのは、非常に短い時間のことを指していて、文字通りには「寸(すん)の影」という意味になる。これは、日光によってできる小さな影のように、ほんの少しの時間でも価値があるということを表しています。
たとえば、忙しい一日の中での数分間の休憩や、ちょっとした時間を使って友達にメッセージを送ることなど、短い時間でも有意義に使うことの大切さを教えてくれる言葉なんだ。このことわざは、時間を無駄にしないで、小さな時間でも最大限に活用することの重要性を伝えているんだね。
「寸陰を惜しむ」の使い方
「寸陰を惜しむ」の例文
- 寸陰を惜しんで精進し大きな成功を手にする。
- 人間の一生は短いので、寸陰を惜しんで物事に取り組んだ方が良い。
- 寸陰を惜しみ、時間を無駄にしないよう心がけた。
- 限られた時間しかないので寝てばかりではもったいない。寸陰を惜しんで懸命に生きる。
- 寝食の時間も惜しいくらい、寸陰を惜しみ稽古に励んだ。
「寸陰を惜しむ」の文学作品などの用例
なにしろ、心ぼそい時間のなさだ。寸陰も惜しまれてくる。暮れ迫るままに深まる物のあいろは、陰翳の美を見るにはよく、現実を見るには都合がわるい。(吉川英治の随筆 新平家より)
つまり、この表現は、時間の価値を認識し、一瞬一瞬を大切にすることの重要性を教えているんだ。