「寸膠は黄河の濁を治する能わず」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
寸膠は黄河の濁を治する能わず
【読み方】
すんこうはこうがのだくをちするあたわず
【意味】
小さな力では大きなことを成し遂げることはできないこと。
「膠」は、にかわ。水の濁りを止めるはたらきがあるとされる。
ああ、そういうことかいな。小さい刀みたいな小さな手段で、大きな川の濁りを治すのは無理やってことやな。大きな問題には大きな解決策がいるってことやね。
これは、大事を成し遂げるには大きな努力が必要やって教えてくれる言葉やわ。
【語源・由来】
少量のにかわでは、広い黄河の流れの濁りをすべて澄ませることはできない意から。
【出典】
「抱朴子」
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「寸膠は黄河の濁を治する能わず」の解説
カンタン!解説
「寸膠は黄河の濁を治する能わず」ということわざは、小さな力や手段では大きな問題を解決することはできない、という意味を持っているんだ。この言葉は、具体的には「少量のにかわ(接着剤の一種)では、広大な黄河の濁った水をきれいにすることはできない」という例えから来ているんだよ。
「膠」(こう、にかわ)は、昔から水の濁りを止める働きがあるとされていたもので、このことわざではそれを用いて大きな問題に対する小さな手段の無力さを表現しています。例えば、巨大な社会的な問題を解決しようとするとき、小さな対策や努力だけでは不十分で、より大きな取り組みや力が必要だということを教えてくれる言葉なんだ。
このことわざは、大きな問題にはそれに見合った大きな解決策や努力が必要であるという教訓を含んでいるんだね。小さな手段や努力だけでは十分でないことを理解し、より大規模で効果的な対策を考える必要があるということを示唆している言葉なんだ。
「寸膠は黄河の濁を治する能わず」の使い方
投票に行く意味はあるのかな。寸膠は黄河の濁を治する能わずだよね。
一人では微力だけど、大勢集まると世の中を動かす力があるのよ。
18歳以上の人口だよね。1億人くらいかな。
1億人集まると何でもできそうでしょう?
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「寸膠は黄河の濁を治する能わず」の例文
- 僕一人がいくら奔走しても、寸膠は黄河の濁を治する能わずだった。
- あごの力が強いと言っても、蟻一匹でこの肉塊は運べない。寸膠は黄河の濁を治する能わずだ。
- 寸膠は黄河の濁を治する能わずだが、SNSで仲間を募れば戦争を止めることだってできる。
- 個人の力で大企業と相対するのは、寸膠は黄河の濁を治する能わずというものだ。
- 寸膠は黄河の濁を治する能わずで、一人の力では限界があり不可能だ。
つまり、この表現は、大きな問題を解決するためには、それに見合う大きな手段や努力が必要であるということを教えているんだ。