【寸を詘げて尺を伸ぶ】の意味と使い方や例文（語源由来・出典・類義語）

「寸を詘げて尺を伸ぶ」の意味（語源由来・出典・類義語）

【ことわざ】
寸を詘げて尺を伸ぶ

【読み方】
すんをかがめてしゃくをのぶ

【意味】
小利を捨てて大利を得ること。

「寸を詘げて尺を伸ぶ」ということわざは、少しの損をして大きな利益を得るという意味のたとえだよ。

つまり、この表現は、短期的な小さな損失を受け入れることで、長期的には大きな利益を得ることができるということを教えているんだ。

なるほどなぁ。ちょっとの損をして、大きな利益を手に入れるってことやな。小さい損をしても、それで大きなメリットがあるならええってことやね。

これは、短期的な損失を恐れずに長期的な利益を目指すことの重要性を教えてくれる言葉やわ。

【語源・由来】
一寸の小さなものを曲げ縮め、一尺もの大きなものを一層長くのばす意から。

【出典】
「淮南子えなんじ」

【類義語】
・尺を枉げて尋じんを直なおくす
・大の虫を生かして小の虫を殺す

「寸を詘げて尺を伸ぶ」の解説

カンタン！解説

「寸を詘げて尺を伸ぶ」ということわざは、短期的には損をしても、長期的に見て大きな利益を得ることの重要性を示しているんだ。ここでの「寸」は約3センチメートルを指し、「尺」は約30センチメートルを意味しているため、文字通りには「少し縮めることで、より大きく伸ばす」という意味になるんだよ。

この言葉は、一時的な犠牲や損失を受け入れることが、将来的にはより大きな成果や利益につながるという考え方を表しているんだ。例えば、ビジネスで短期的な利益を捨てて長期的な戦略に投資する、または自己成長のために時間を犠牲にして学ぶといった場合がこれにあたるね。

つまり、このことわざは、目先の利益よりも長期的な視野を持ち、大きな目標や成功のために一時的な損失や努力を厭わないことの重要性を教えてくれているんだ。短期的な損失を乗り越え、より大きな成功や成果を目指すことの価値を伝える言葉なんだね。

「寸を詘げて尺を伸ぶ」の使い方

イチゴが食べ頃かも。

寸を詘げて尺を伸ぶように、もっと大きくなるまで待つよ。

大きくなって利益を得られるならいいけど、鳥に食べられたり腐る可能性もあるわよ。

それでも得られると信じて勝利は捨てるよ。

「寸を詘げて尺を伸ぶ」の例文

1. 彼のように大きな成功をするには、寸を詘げて尺を伸ぶべきだ。
2. 目先の小さな利益にとらわれず、寸を詘げて尺を伸ぶように大きな利益の方をとる。
3. 僕は小利をコツコツ積み重ねていくタイプだが、ともこちゃんは寸を詘げて尺を伸ぶタイプだ。
4. 小利を得て、その後株価が上がり続けるのを見て嘆くより、寸を詘げて尺を伸ぶほうがいい。
5. 小さな利益を捨ててでも、寸を詘げて尺を伸ぶというように大きな利益を得たい。