「駿河の富士と一里塚」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
駿河の富士と一里塚
【読み方】
するがのふじといちりづか
【意味】
差が大きくて比べ物にならないこと。
「一里塚」は、江戸時代、街道に一里(約4km)ごとに土を高く盛り、里程標とした塚。
あー、そういうことか。でっかい富士山と小さい道しるべの塚を比べるのはおかしいってことやな。全然ちがう大きさやから、比べるのが意味ないってことやね。
これは、大きな違いがあるものを比べるのはナンセンスって教えてくれる言葉やわ。
【語源・由来】
日本一高い富士山と街道の一里塚とでは、形は似ているが全く比較にならないこと。
【類義語】
・提灯に釣り鐘
・月と鼈
・瓢箪に釣り鐘
・雲泥の差
・霄壤の差
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「駿河の富士と一里塚」の解説
カンタン!解説
「駿河の富士と一里塚」ということわざは、全く比較にならないほど差が大きいことを例える言葉なんだ。直訳すると、「駿河(現在の静岡県)の富士山と一里塚」という意味になるけれど、その背後にはもっと象徴的な意味があるんだ。
このことわざでは、「一里塚」、つまり古い時代に街道沿いに一里ごとに設置されていた小さな土の塚と、日本で最も高くて有名な山である富士山を比較しているんだ。一里塚は小さくて目立たないもので、富士山はとても大きくて目立つ。この二つを比較することで、比べ物にならないほどの大きな違いを表現しているんだよ。
たとえば、学校の小さなスポーツ大会とオリンピックを比較するようなもの。形は似ていても、規模や重要性が全く異なることを示しているんだね。「駿河の富士と一里塚」ということわざは、物事の規模や価値の大きな差を説明するのに使われる言葉なんだ。
「駿河の富士と一里塚」の使い方
こんな計算もできないの?簡単なのに。
駿河の富士と一里塚だよ。ともこちゃんと僕とでは計算力が違い過ぎるよ。
自分ができると他人もできると思ってしまうわ。
自分を基準に考えてしまいがちだけど、もっと相手目線の思いやりのある人間になった方が良いよ。
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「駿河の富士と一里塚」の例文
- 顔面偏差値が駿河の富士と一里塚なカップルだね。まるで美女と野獣だ。
- 日本とその国の技術力は駿河の富士と一里塚で圧倒的に日本がすごいのに、給料は日本が一里塚でその国は駿河の富士だ。
- あの企業とうちの売り上げは、駿河の富士と一里塚だ。
- ポリエステルの服とシルクの服では、着心地は駿河の富士と一里塚で全く違う。
- 同じファミレスでも、あそこのオムライスとこことでは駿河の富士と一里塚くらい差がある。
つまり、この表現は、大きく異なる二つのものを比較することの無意味さを教えているんだ。