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【大声里耳に入らず】の意味と使い方や例文(語源由来・出典・類義語)

大声里耳に入らず

「大声里耳に入らず」の意味(語源由来・出典・類義語)

意味

【ことわざ】
大声里耳に入らず

【読み方】
たいせいりじにいらず

【意味】
高雅な音楽は俗人の耳には受け入れられない。高尚な議論は、一般の人に理解されにくいということ。

「大声」は、高尚な音楽。「里耳」は、俗人の耳。世間の人の耳。「俚耳」とも書く。
ことわざ博士
「大声里耳に入らず」ということわざは、すぐれた音楽や高尚な議論は、一般の人には理解されにくいということを表しているんだ。
助手ねこ
おお、それはつまり、「ええ声楽やええ音楽を聴かせても、一般の人にはピンとこないってことやな。

高尚な話しや難しい議論も、なかなか理解されへんことがあるんやな。まあ、そんなん普通やわって言われるかもしれへんけど、それがこのことわざの意味なんやろか?」

【語源・由来】
高雅な音楽は世間の人には受け入れられないことから。

【出典】
荘子そうじ

【類義語】
・陽春の曲、和する者すくな

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「大声里耳に入らず」の解説

カンタン!解説
解説

「大声里耳に入らず」という言葉は、「高雅な音律や高尚な議論は、俗人には理解されにくいものである」という意味を表しているんだ。この表現は、中国の思想家である荘子の著書『荘子―天地』に見られるよ。

「大声」は、優れた音楽や美しい音律を指し、高雅で上品なものを意味し、「里耳」は、一般の人々や庶民の耳を表すんだ。ここでの「耳に入らず」とは、その高尚なものが俗人の感覚や理解力には届かない、受け入れられないという意味だよ。

この表現は、高尚な芸術や思想は、深い知識や教養を持つ人々にとって美しいものとして価値があるとされているけど、それを一般の人々や庶民が理解することは難しいということを指しているんだ。高尚なものは特定の教養や感性を持つ人々にのみ響き渡り、他の人々には理解されにくいということが述べられているよ。

文化や芸術、哲学などの高尚な領域のものは、専門的な知識や感性を持つ人々によって楽しまれ、理解されるもので、一般の人々にとってはなかなか理解し難いものであるとされているんだよ。

「大声里耳に入らず」の使い方

健太
渦中の人が会見を開いたね。
ともこ
でも、大声里耳に入らずだったわね。
健太
一部の人が理解できず、批判や反論をしているね。
ともこ
考え方は十人十色なんだから、同情する義務はないけど批判する権利もないわよね。
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「大声里耳に入らず」の例文

例文
  1. 大声里耳に入らずというから、愚か者に説くのは馬の耳に念仏を唱えるようなものだ。
  2. 下々の者に、我々政治家の議論は理解出来まい。大声里耳に入らずというから、理解できないものは放っておいて我々だけでこの国の行く先を決める。
  3. 健太くんは見識が浅いから、大声里耳に入らずというように道理を説いても無駄だろう。
  4. 予想通り大声里耳に入らずで、俗人には理解することは不可能だったようだ。
  5. 高尚な話も大声里耳に入らずというように、愚者には雑音にしか聞こえないのだろう。

「大声里耳に入らず」の文学作品などの用例

しかし一歩退いて考えて見ると、かくまでに彼等かれら吾輩わがはい軽蔑けいべつするのも、あながち無理ではない。大声は俚耳りじに入らず、陽春白雪の詩には和するもの少なしのたとえも古い昔からある事だ。(夏目漱石の吾輩は猫であるより)


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