「虎の巻」の意味
【慣用句】
虎の巻
【読み方】
とらのまき
【意味】
兵法の秘伝を記した書。講義などの種本。教科書の内容を解説した安易な学習書。手軽な参考書。あんちょこ。とらかんともいう。
ほう、そんなにいろんな意味があるんやな。つまり、「虎の巻」っていうのは、大事な知識や技術が書かれた秘密の書や、試験勉強などで役立つ要点がまとめられた参考書のことを言うんやな。
兵法や芸道の秘伝書から始まって、今は試験のための参考書みたいなものにも使われてるんやね。要は、その分野で成功するための大切なポイントが詰まった本ってことやな。
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「虎の巻」の解説
カンタン!解説
「虎の巻」という言葉は、もともと中国の周時代の兵法書「六韜(りくとう)」の一部である「虎韜(ことう)」から来ているんだよ。この表現は、もともとは兵法の秘伝書を指していたけれど、現代ではもっと幅広い意味で使われるようになったんだ。
- 兵法の秘伝書としての「虎の巻」は、戦術や戦略の極意が書かれた書物を指すんだ。
- 芸道などの秘事や秘伝を記した書としての「虎の巻」は、特定の技術や芸術の深い知識や技が記された書物を意味するよ。
- 講義や授業の要点、教科書の問題解答などが書かれた参考書としての「虎の巻」は、勉強や試験の際に役立つ重要なポイントや答えがまとめられた書物を指すんだ。
一般的に「虎の巻」という言葉は、ある分野で成功するための要点やコツ、重要な情報が詰まった便利な手引きやガイドブックを指す時に使われることが多いんだよ。例えば、試験勉強のための参考書や、ある仕事を効率的にこなすためのヒントが書かれたマニュアルなどを「虎の巻」と呼ぶことがあるんだね。
「虎の巻」の使い方
うーん。わからないなあ。困ったなあ。
健太くん。どうしたの?
うーん。たまには勉強しようと思って、教科書の虎の巻を読んでいるんだけど、さっぱり理解できないんだ。
・・・前の学年から勉強をやり直したほうが良さそうね。
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「虎の巻」の例文
- お兄ちゃん自作の虎の巻の通りに100メートルを走ったら、運動会で初めて一等賞をとることができた。
- 教科書を読んでいてもさっぱりわからなかったので、虎の巻を読んだら、意外と簡単なことに気づき、勉強が楽しくなった。
- 小さいころからずっと野球一筋で生きてきたが、怪我で野球ができなくなったので、野球への熱い思いを野球の虎の巻を作ることにぶつけて、後進の人たちに役立ててもらおうと思う。
- 料理で困った時は、おばあちゃんのおばあちゃんが書いたという我が家の家宝ともいえる虎の巻に頼るとなんとかなる。
- 友人が紹介してくれた虎の巻のおかげで、何とか成績下位の常連から脱出することができた。
次に、講義や授業の要点をまとめた種本や、教科書の問題解答などが書かれた参考書を指すこともあるよ。学生たちが試験勉強などで使う「あんちょこ」や「とらかん」と呼ばれるものも、この「虎の巻」という表現に当てはまるんだね。