【ことわざ】
渡る世間に鬼はなし
「渡る」は、暮らしていくの意味。「鬼」=冷たくて、思いやりのない人のたとえ。
「渡る世間は鬼ばかり」と覚えている方もいるようです。ことわざとしては鬼はなしが正しい使い方です。
【読み方】
わたるせけんにおにはなし
【意味】
この世の中には、鬼のように冷たい人ばかりではなく、思いやりのある優しい人も必ずいる。
【類義語】
・捨てる神あれば拾う神あり
・地獄で仏
・渡る世界に鬼はない
・浮き世に鬼はない
・地獄にも鬼ばかりはいない
・倒す神あれば起こす神あり
・寝せる神あれば起こす神あり
・仏千人神千人
【対義語】
・人を見たら泥棒と思え
・寺の隣にも鬼が住む
・人を見たら鬼と思え
【英語】
There is kindness to be found everywhere.(親切な人はどこにでもいる)
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「渡る世間に鬼はなし」の使い方
健太君、また先生に呼び出されたの。だけど、怒られたんじゃないみたいね。
この前帰り道で、ボクが公園に散らかっているゴミを拾っているところを先生が見たらしいんだ。怒られると怖いけど、今日はすごくほめてくれたんだ。
へーそうだったんだ。渡る世間に鬼はなしという言葉そのものね。健太君もいいとこあるじゃない。
自慢したくなかったけど、うれしいね。
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「渡る世間に鬼はなし」の例文
- 学校で新しいクラスになった子どもが、初めての友達作りに不安を感じていた。しかし、渡る世間に鬼はなしで、すぐに周りの子どもたちが話しかけてくれて、友達ができた。
- 何から手をつけたらいいのか分からなかったので、渡る世間に鬼はなしと思い誰かに相談して見ることにしました。
- 友達が宿題を忘れて困っていたとき、クラスのみんなが一緒に助けてあげた。まさに「渡る世間に鬼はなし」で、友達同士助け合っている姿が見られることが素晴らしい。
- 初めてのリーダー役で不安でしたが、困った時に誰かが助けてくれなんとか終わりました。渡る世間に鬼はなしとはこのようなことをさすのだと感じました。
- 思い荷物を運んで居るときに通りすがりのおばさんが助けてくれました。渡る世間に鬼はなしとは本当だなと思いました。
- 小さな子どもが公園で転んで泣いていたとき、通りかかったおばあさんが優しく手を差し伸べて助けてくれた。渡る世間に鬼はなしというが、困っている人に助けの手を差し伸べる人がいることは、心温まる光景だ。