「渡る世間に鬼はなし」の意味(類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
渡る世間に鬼はなし
【読み方】
わたるせけんにおにはなし
【意味】
この世の中には、鬼のように冷たい人ばかりではなく、思いやりのある優しい人も必ずいる。
全てがひどいことばかりやなく、困ってる時には思わぬところから助けが出ることもあるんやな。それは、信じる心や人間関係の大切さを教えてくれるんやろな。
【類義語】
・捨てる神あれば拾う神あり
・地獄で仏
・渡る世界に鬼はない
・浮き世に鬼はない
・地獄にも鬼ばかりはいない
・倒す神あれば起こす神あり
・寝せる神あれば起こす神あり
・仏千人神千人
【対義語】
・人を見たら泥棒と思え
・寺の隣にも鬼が住む
・人を見たら鬼と思え
【英語訳】
There is kindness to be found everywhere.(親切な人はどこにでもいる)
「渡る世間に鬼はなし」の解説
「渡る世間に鬼はなし」ということわざは、生きていくうえで一生懸命に努力し続けるなら、世の中には本当にひどい人だけでなく、優しい人もたくさんいるっていう意味だよ。
たとえば、とっても大変なことが起きて、助けてくれる人がいないと思っていたら、思いもよらないところから助けてくれる人が現れた、みたいなときに使うんだ。
「渡る世間」とは、「生きていく中で」とか「人生を生きていくこと」のことを表していて、それに「一生懸命に」っていう意味も含まれているんだよ。
つまり、一生懸命に生きていると、きっとどこかで優しくて親切な人に出会えるっていう意味があるんだね。だから、どんなに困ったときでも、希望を失わないでね、っていうメッセージも込められているんだよ。
「渡る世間に鬼はなし」の使い方
「渡る世間に鬼はなし」の例文
- 学校で新しいクラスになった子どもが、初めての友達作りに不安を感じていた。しかし、渡る世間に鬼はなしで、すぐに周りの子どもたちが話しかけてくれて、友達ができた。
- 何から手をつけたらいいのか分からなかったので、渡る世間に鬼はなしと思い誰かに相談して見ることにしました。
- 友達が宿題を忘れて困っていたとき、クラスのみんなが一緒に助けてあげた。まさに「渡る世間に鬼はなし」で、友達同士助け合っている姿が見られることが素晴らしい。
- 初めてのリーダー役で不安でしたが、困った時に誰かが助けてくれなんとか終わりました。渡る世間に鬼はなしとはこのようなことをさすのだと感じました。
- 思い荷物を運んで居るときに通りすがりのおばさんが助けてくれました。渡る世間に鬼はなしとは本当だなと思いました。
- 小さな子どもが公園で転んで泣いていたとき、通りかかったおばあさんが優しく手を差し伸べて助けてくれた。渡る世間に鬼はなしというが、困っている人に助けの手を差し伸べる人がいることは、心温まる光景だ。