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【輪を掛ける】の意味と使い方や例文(慣用句)

輪を掛ける

「輪を掛ける」の意味とは?

意味

【慣用句】
輪を掛ける

【読み方】
わをかける

【意味】
あるものよりも、いっそう程度が激しくなる。また、さらに大げさにする。

ことわざ博士
「輪を掛ける」という表現は、すでに高いレベルの何かをさらに強く、激しく、はっきりさせるという意味だよ。
助手ねこ
つまり、すでにすごい状態やけど、それにさらに「輪」を掛けて、もっとすごい、もっと強烈な状態にするってことやな。

ちょうど、「もうすごいやん!」「でも、それに輪をかけてみようぜ!」みたいな感じやな。

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「輪を掛ける」の語源由来・解説

【語源由来】
そのものに輪をかけて、一回り大きくする、という意味から。

由来を簡単に説明!
解説

「輪をかけて」っていう表現の由来には、実は二つの説があるんだよ。

一つ目の説は、弓道からきているんだ。弓道っていうのは、矢を射るためのスポーツなんだけど、そのときに大事なのが弦(つる)っていう部分で、これが弓の輪にちょうど良い状態で張られていることなんだよ。弦がちょうど良い状態になっていると、矢がもっと遠くに飛びやすくなるんだ。

だから、「輪をかけて」っていうのは、「矢をもっと強く飛ばす」っていう意味から来ているんだっていう話なんだよ。

そして、もう一つは、「樽(たる)を締める箍(たが)」から来ているという説なんだ。樽っていうのは、酒などを入れるための容器で、その樽をしっかりと固定するために箍っていう部分が大事なんだ。この箍が樽よりも大きい輪を作っていて、これが「もっと大きくする」っていう意味につながるんだっていう話なんだよ。

だけど、これらの二つの説のどちらが正しいかは、今のところはっきりとは分かっていないんだ。でも、どちらの話も「もっと強く」または「もっと大きく」っていう意味につながるから、「輪をかけて」っていう言葉はそのような意味で使われるんだよ。

「輪を掛ける」の使い方

ともこ
来週、家庭科の時間に魚をさばくのだけれども、女の子たちですらさばき方を知らないのだから、男の子たちは輪を掛けて知らないでしょうね。
健太
そんなことないよ。少なくとも、僕と僕の友人六人は、さばくことができるし、刺身用に切ることもできる!
ともこ
ええーっ。本当に?家でお手伝いをしているの?
健太
違うよ。母さんは、さばいてもらった魚を買ってくるよ。僕らは、釣りが好きだから、その場で食べることができるようにさばき方を知っているんだよ。

「輪を掛ける」の例文

例文
  1. 天候不順で、作物の育成状況がはなはだしく良くなかったのに、輪を掛けて季節外れの大型台風が直撃したものだから、農家は大慌てどころか泣くしかない。
  2. アメリカに留学した時にお世話になった父の友人は、世話好きと有名な父に輪を掛けて世話好きだった。
  3. 当時の私は、今に輪を掛けて男っぽかったし。 女の子と一緒に遊ぶより、男の子と一緒に遊ぶ方が多かったよ。
  4. はずれを引き当てたことはもちろんのこと、それを引いた時の表情が輪を掛けて滑稽だったらしい。
  5. 彼女はとてもきれいだが、彼女の母は輪を掛けてきれいだった。