「随徳寺をきめる」の意味
【ことわざ】
随徳寺をきめる
【読み方】
ずいとくじをきめる
【意味】
後先かまわず一目散に逃げること。
跡をずいとくらます、などの「ずいと」を寺の名前めかしてしゃれたことば。「一目散」を山号になぞらえて「一目山随徳寺」ともいう。
そうかいな。つまり、何か大変なことが起こった時に、考える間もなくさっさと逃げ出すってことやな。随徳寺というのは、ここでは逃げる場所や方向の例えとして使われてるんやね。
これは、緊急時にすぐに行動することの重要さや、危険から逃れるための迅速な判断を表す言葉やわ。
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「随徳寺をきめる」の解説
カンタン!解説
この言葉、「随徳寺をきめる」っていうのはね、とっても急いで、後先考えずにどこかへ逃げることを言っているんだよ。
「随徳寺」というのは、本当はお寺の名前じゃなくて、「ずいと出て行く」っていう言葉遊びをしているんだ。これは、本当に急いで、すぐに逃げることを面白く表現しているんだよ。
また、「一目散」という言葉もあって、「一目山随徳寺」とも言うんだ。これは、「一目散」を山号(お寺の山の名前)に見立てているんだよ。つまり、本当に早く逃げることを表している言葉なんだね。
例えば、学校で急に大きな音がしたら、子供たちが怖がって一目散に逃げ出すことを「随徳寺をきめる」と言うんだ。この言葉は、急いで逃げることを面白く言い表しているんだよ。
「随徳寺をきめる」の使い方
私を置いて随徳寺をきめるなんて卑怯者ー。
ともこちゃんは捕まっても、先生に許してもらえるだろうと思ったんだよ。僕だとひどい目にあってしまう。
自分がかわいいだけじゃない。
誰しも自分が一番大事さ。
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「随徳寺をきめる」の例文
- 地震が発生したので、随徳寺をきめ高台に向かう。
- 警察に「待て」と言われたので、「待てるか」と随徳寺をきめる。
- 幽霊の声がしたので随徳寺をきめる。
- 用事を言いつけられる前に随徳寺をきめる。
- 知らない人の家の呼び鈴を鳴らして、随徳寺をきめる。
「随徳寺をきめる」の文学作品などの用例
「借金で首が廻らないところから、出先で随徳寺をきめてしまったンじゃあないか」(吉川英治の鳴門秘帖より)
この表現は、特定の状況や危険からすばやく離れることを意味していて、何かからの迅速な逃走を象徴しているんだね。