「蛇は寸にして人を吞む」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
蛇は寸にして人を吞む
【読み方】
じゃはすんにしてひとをのむ
【意味】
優れた者は、幼少の頃から人並みはずれた資質や才能を備えているということ。
普通の子とはなんか違うオーラを放ってるってか。将来を期待させるような若き才能のことを言うんやね、これは。
【語源・由来】
大蛇はまだ一寸(約3cm)ほどの大きさしかない頃から人を呑み込もうとする気迫を持っているものだという意味から。
蛇の道は蛇の「蛇」 は「悪い人」を指すが、蛇は寸にして人を呑むの「蛇」は他者を圧倒する「迫力ある人、すぐれている人」を指す。
【類義語】
・啄木鳥の子は卵から頷く
・虎子地に落ちて牛を食らうの気あり
・蛇は一寸にしてその気あり
・蛇は一寸にしてその気を得る
・食牛の気
・栴檀は双葉より芳し
・梅花は莟めるに香あり
・実の生る木は花から知れる
・竜の子は小さしといえども能く雨を降らす
・竜は一寸にして昇天の気あり
・良竹は生い出るより直ぐなり
【対義語】
・氏より育ち
・秀才は晩成にしかず
・大器晩成
・十で神童十五で才子二十過ぎればただの人
【英語訳】
Genius comes out of the young time.
「蛇は寸にして人を吞む」の解説
「蛇は寸にして人を吞む」という言葉はね、小さな蛇でも人を飲み込もうとするような勢いがあるっていう意味だけど、それをたとえに使って、人についての話をしているんだよ。
これは、本当にすごい人っていうのは、小さい頃から他の人とは違う特別なところがあるっていうことを教えてくれる言葉なんだ。たとえば、ピアノがとっても上手な子供がいたら、その子はもしかしたら将来、有名なピアニストになるかもしれないね。その子は小さなころから、ピアノを弾くことに特別な才能を見せているわけだ。
このことわざは、そういう小さいけれどもすでにすごい才能を持っている人たちを表しているんだ。彼らは幼い時から普通の人とは違って、大きな可能性や能力を秘めていることを示しているんだよ。だから、どんなに小さいころでも、その子の中にある大きな力や才能に注目してあげることが大切なんだね。
「蛇は寸にして人を吞む」の使い方
「蛇は寸にして人を吞む」の例文
- 噂の新人棋士は、普段は子どもだねと思う仕草を見せるけど、将棋盤の前に座ったとたん蛇は寸にして人を呑むような気迫を見せるんだ。
- 彼女の演奏は、六歳にして蛇は寸にして人を呑むような圧倒的な才能の差を見せつけるものだった。
- 彼は蛇は寸にして人を呑むように、小さいころから何事も習得が早くて他の子とは違うと思わせる存在だった。
- 彼女のスケートの才能は、蛇は寸にして人を呑むように、幼稚園の頃から発揮され、多くの人に期待されていた。
- 彼は、蛇は寸にして人を呑むように、幼稚園の頃に自力で分数の計算を学び、周りを驚かせた。