「仇を恩にして報ずる」の意味(類義語)
【慣用句】
仇を恩にして報ずる
【読み方】
あだをおんにしてほうじる
【意味】
非道な仕打ちを受けてもその相手に恨みを残さず、逆に情けを掛けることを言う。
「仇を恩にして報ずる」という表現は、誰かに対して恨みがある場合でも、その人に対して温かい気持ちや優しさを示すことを表しているんだよ。
つまり、誰かに恨みがある時でも、逆にその人に優しくするってことやな。怒りん坊になる代わりに、その人に情けをかけるってことや。
人間関係の中で、これは大事なことやな。恨むより、恩を返す方がええことが起こるかもな。
【類義語】
・仇を情けにひきかえる
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「仇を恩にして報ずる」の解説
カンタン!解説
「仇を恩にして報ずる」っていう表現は、普通だったら嫌いな人や、自分に何か悪いことをした人に対しては、嫌な気持ちを返すものだよね。でもこの表現は、そうじゃなくて、そういう人に対しても優しくしてあげる、ということを教えてくれるんだ。
例えばね、クラスの中にいつもちょっと困ったことをする子がいて、その子からおもちゃを取られたとしよう。そんな時に、その子に対して怒ったり、同じようにおもちゃを取り返したりするのではなく、代わりに他のおもちゃを渡してあげる。そんなふうに、困ったことをしてきた子に対しても、優しくて温かい行動をすることを「仇を恩にして報ずる」っていうんだよ。
「仇」とは、普通は、恨みや敵意のこと。「恩」は、逆に、優しさや親切のことを指すんだ。「報ずる」とは、何かを返すこと。だから、「仇を恩にして報ずる」は、悪いことをされた相手に対して、逆に良いことを返す、っていうことなんだよ。
「仇を恩にして報ずる」の使い方
ともこちゃん。英語の宿題を忘れてきたんだけど、見せてください!
ええー。宿題を見せてですって?健太くん。私の机の上のクッキーを勝手に食べたでしょう?
ああー、えーっと。ごめんなさい。食べました。
仇を恩にして報じるっていう言葉があるし、健太くんは、正直に謝ったし、しょうがないわね。宿題を見せるわ。
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「仇を恩にして報ずる」の例文
- 彼には今までひどい目にあわされてきたけれども、困っている彼を放ってはおけないから仇を恩にして報ずることにしよう。
- 学生の頃、彼女はいつも私に意地悪だったけど、就職が無くて困っているのなら仇を恩にして報ずるというように、私の会社で雇いましょう。
- 仇を恩にして報ずるとはいうけれども、あんな嫌な奴を助けるなんてどうかと思うよ。
- 仇を恩にして報ずることができる君は、本当にすごいよ。
- 仇を恩にして報ずるという言葉のように、本当は憎くて仕方ないけれども、彼を見捨てずに何とか手を打とう。