「図に乗る」の意味とは?
【慣用句】
図に乗る
【読み方】
ずにのる
【意味】
いい気になって勢いづく。調子に乗る。つけあがる。


「図に乗る」の語源由来
【語源由来】
「図」とは、声明(お坊さんが仏教の教文を朗読する声楽)における転調のことをいう。転調がうまくいくことを「図に乗る」といい、そこから転じて、調子づくという意味になった。
「図に乗る」という言葉は、実は昔のお寺で使われていた言葉なんだよ。
お寺で僧侶たちが読むお経の中には、ただ読むだけじゃなくて、音階や節をつけて歌うように読むものがあるんだ。それを「声明」や「梵唄」っていうんだよ。
その音階や節をどうやって読むかを示す記号を「図」と呼んでいて、それを見て声の調子を変えるんだ。
で、その「図」の通りにうまく声を出せたとき、つまりお経を上手く歌えたときに、「図に乗る」って言ったんだって。だから、最初は「うまくいく」っていう良い意味で使われていたんだよ。
でも、今はちょっと違って、自分がうまくいったと思って調子に乗る、つまり自信過剰になるっていう意味で使われることが多いんだ。だから、「図に乗る」って聞いたら、その人がちょっと調子に乗ってるな、と思ってね。
「図に乗る」の使い方




「図に乗る」の例文
- 最初はうまくいっていたのに、図に乗って銀行から借金をして店を拡大したところ、うまくいかなくなったみたいですね。
- 敵が図に乗って、総攻撃に来たときに、奥の手を用いて一気に勝利へとみちびくのだ。
- 彼は歌が下手なのだが、周りの人が優しくて、褒めるものだから図に乗って、ますます歌を披露したがる。
- 彼は根が単純にできている分、図に乗ると何をするかわかったものじゃない。
- 学校の水泳大会で優勝したので、図に乗って帰り道で落書きをしておこられた。
- 彼は前回受賞したことで図に乗って推敲を怠り、良い作品が書けなくなった。























