「居候の三杯目」の意味(語源由来)
【ことわざ】
居候の三杯目
【読み方】
いそうろうのさんばいめ
【意味】
居候している身では三杯目のおかわりは遠慮がちになるということ。
3杯目のご飯にはそっと出すってな具体例で、遠慮の必要性を教えてくれてるんやな。これは、他人のお世話になるときのマナーや気遣いの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
「居候三杯目にはそっと出し」という川柳より。「居候」は何もせず、お金を払わず他人の家に住んで世話になっている人。
「居候の三杯目」の解説
「居候の三杯目」っていうのはね、他の人の家に滞在しているとき、つまり居候しているときに、食事をするときでも自分のことを控えめにするという意味だよ。
たとえば、ご飯を食べているときに、3杯目のお替わりをお願いするのを控えめに、つまりそっとやるってこと。だから、「居候の三杯目」っていうのは、「他人の家にお世話になっているときは、自分の行動をちょっと控えめにして、遠慮するべきだ」っていう意味になるんだ。
この言葉は、「居候三杯目にはそっと出し」という川柳から出てきたんだよ。川柳っていうのは、日本の伝統的な詩の形式で、ちょっとした日常の出来事や感情を面白おかしく詠む詩のことなんだ。この川柳が、我々にとって大切な教訓を教えてくれているんだね。
「居候の三杯目」の使い方
「居候の三杯目」の例文
- 甥っ子を預かるようになってから、二合だったお米を五合も炊いているのだが、居候の三杯目という言葉を知らないのだろうか。
- 彼は、居候の三杯目という言葉なんて自分の辞書にはないと言いそうなくらいの食べっぷりである。
- 彼は控えめで、万事が居候の三杯目なので、もっと強気になったほうが良いと思う。
- 居候の三杯目なんて気にしないで、若い子はどんどん食べてどんどん大きくなりなさい。
- 居候の三杯目という言葉があるけれども、あまりにおいしいのでもっとおかわりしてもいいですか?
「居候の三杯目」の文学作品などの用例
どうも、私は、いまになって考えてみるに、おまえほど口やかましい女は、世の中に、そんなに無いような気がする。おまえは、どうして私を、あんなにひどく叱ったのだろう。私は、わが家にいながら、まるで居候の気持ちだった。三杯目には、そっと出していた。それは、たしかだ。(太宰治の愛と美についてより)