【ことわざ】
家貧しくして孝子顕る
【読み方】
いえまずしくしてこうしあらわる
【意味】
逆境に陥ったときにはじめて、それを助けるものが現れる。
貧しい家の子どもは親を助けて働かなくてはならないので、その親孝行ぶりが目立って世間の人にもはっきりわかるという意味。豊かな家だと親孝行な子どもがいても、そうした善行を示すことができない。
「孝子」は親孝行な子ども。
【語源・由来】
『宝鑑』の「家貧しくして孝子顕れ、世乱れて忠臣を識る」による。
【類義語】
・国乱れて忠臣見る
・世乱れて忠臣を識る
【対義語】
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【英語訳】
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「家貧しくして孝子顕る」の使い方

隣の家の子は、家計を助けるために、新聞配達をしているんだ。これが、とてもいい子でね。家貧しくて孝子顕るってこのことだよね。

ああ、あの子ならば私も知っているわ。とても素直ないい子よね。ああいう子が、幸せになるような国になってほしいわよね。

そうなんだよ。貧しさを卑屈に思わないで、毎日一生懸命で楽しそうに生きているんだよね。

あの子の未来が輝かしいものでありますように。
「家貧しくして孝子顕る」の例文
- 家貧しくて孝子顕るという言葉のように、彼の家は貧しいので、子供たちは毎日川辺に、食べられる野草を取りに行き、家計を助けているのだが、いつも仲が良く楽しそうで羨ましい。
- 家貧しくて孝子顕るいう言葉のように、彼女は貧しい家に育ったが、幼いころから家事を手伝い、家計を助けるために畑仕事もこなしていたが、勉強もおろそかにせず優秀だ。
- 家貧しくて孝子顕るという言葉のように、彼は進学をあきらめ、弟たちのために働いている。
- 家貧しくて孝子顕るという言葉のように、貧しい家で育った彼は、近所のお年寄りのおつかいをしてお小遣いを稼ぐことで学校の給食費にあて、両親を助けている。
- 家貧しくて孝子顕るという言葉のよう、に逆境で苦しんでいた僕の前に彼女があらわれたあの日から人生が好転した。