【ことわざ】
耳を掩うて鐘を盗む
【読み方】
みみをおおうてかねをぬすむ
【意味】
うまく悪事を隠したつもりでも、すぐ人に知られること。悪事を行いながら自分の良心を働かせないようにするたとえ。さらに、犯罪を隠そうと稚拙な策を弄するたとえ。
【語源・由来】
大きな鐘を盗むために椎で割ろうとしたらすごい音がした。そこで、人に聞かれないように自分の耳をふさいだという中国の故事から。
【出典】
呂氏春秋
【類義語】
・耳を掩うて鈴を盗む
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「耳を掩うて鐘を盗む」の使い方
健太くん。私のおやつを勝手に食べたわね!
いいや。僕じゃないよ。
耳を掩うて鐘を盗む、証拠を消そうと思って、食べくずを掃除したでしょう?その姿を見た人がいるのよ!
ごめんなさーい。
「耳を掩うて鐘を盗む」の例文
- 耳を掩うて鐘を盗む、こんな稚拙なアリバイ工作では、捜査の手から逃れられない。
- 耳を掩うて鐘を盗む、彼のためにこの犯罪をするしかなかったって、犯罪はどんな理由があろうとも悪なんですよ。
- 耳を掩うて鐘を盗むように、犯罪を犯して何事もなかったように毎日を過ごす、気の弱いあなたにそんなことができるわけがない。
- 耳を掩うて鐘を盗む、犯罪の証拠は完璧に消し去ることはできないものなんです。
- 耳を掩うて鐘を盗む、こちらから見えなければあちらから見えないとでも思ったか、あそこのビルから犯行は丸見えだったんだよ。