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「親はなくとも子は育つ」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
親はなくとも子は育つ
【読み方】
おやはなくともこはそだつ
【意味】
世の中のことは、そう心配したものではないということ。
親がいなくても、子供はどうにか育っていくし、人生のいろんなこともそう心配せんでも、自然にうまくいくこともあるんや。ほんま、心配しすぎると余計なストレスになるから、ちょっとは楽観的に生きるべきなんやろうな。わかったわ~。
【語源・由来】
実の親がいなくても、子は世間に助けられて、なんとか育っていくものだということからくる。
【類義語】
・親の甘茶が毒となる
・かわいい子には旅をさせよ
【対義語】
・乳母日傘
【英語訳】
・Even if there is not a parent ,the child is brought up.
・Children grow up somehow ,even without parents.
・Nature itself is a good mother.
「親はなくとも子は育つ」の解説
「親はなくとも子は育つ」っていうことわざはね、たとえ実のお父さんやお母さんがいなくても、子どもは何とか成長していくものだよ、っていう意味なんだ。
例えばね、親がいない子どもでも、おじいさんやおばあさん、親戚、友達のお母さんなど、たくさんの人たちの支えがあれば、ちゃんと大きくなっていけるんだよ。
このことわざは、世の中のことをあまり心配しすぎなくても、なんとかうまくいくことが多いから、自信を持って前向きに進もうっていう教えもあるんだ。人生で色々なことがあるけど、ちゃんとやれる力があるよ、っていうことを忘れないようにしようね。
「親はなくとも子は育つ」の使い方
わたしのお母さんが、親はなくとも子は育つって言って元気づけていたわ。
「親はなくとも子は育つ」の例文
- 心配する気持ちはよくわかるが、親はなくとも子は育つっていうだろう。彼は1人でなんとかやって行けるはずだよ。
- ぼくのクラスの担任の先生は、幼くして両親をなくして、養護施設で育てられた。親はなくとも子は育つ、が口ぐせだ。
- わたしたち夫婦は全くスポーツには疎いのですが、親はなくとも子は育つといいますか、彼女は自分で方々へ行ってトレーニングを積んで上達していったのです。
- あれだけ世話をかけたのに、彼は親はなくとも子は育つなどと言って、両親に感謝したりやさしい言葉をかけてあげたりすることなどまったく無いそうだ。
【注意!】間違った例文
❌「母はぼくがゲームをしていると、先に宿題をしろといってくる。親はなくとも子は育つのだから、心配しないでほしい。」
「親はなくとも子は育つ」の文学作品などの用例
この子の五体にまつわって、現に守っていた母の愛の名残はこれでなくなった。いま兄さんに手伝ってもらって身につけている物はみんな他人の手になったもの――。これからは他人の愛情だけに包まれて生きてゆくのか? ――もろもろの人の情にはぐくまれ、親はなくとも子は育とうが、しょせん血のつながらぬ人の愛情……。(永井隆のこの子を残してより)
これは、人々が過度に心配せずとも、事態は自然に進行するものだという人生の智慧を教えているんだ。