「暑さ忘れて陰忘る」の意味(類義語)
【ことわざ】
暑さ忘れて陰忘る
【読み方】
あつさわすれてかげわする
【意味】
暑さがやわらぐと、涼しさを与えてくれた木陰のありがたさを忘れる意から、苦難が過ぎると、助けてくれた人への恩を忘れるということ。
人間って案外、忘れっぽいもんやな。こら、恩を忘れんといかんってことを教えてくれるんやな。
【類義語】
・喉元過ぎれば熱さを忘れる
・雨晴れて笠を忘れる
・病治りて医師忘る
「暑さ忘れて陰忘る」の解説
「暑さ忘れて陰忘る」っていうことわざはね、暑い日が終わって涼しくなると、日陰のありがたさをすぐに忘れちゃうっていうことを表しているんだよ。
例えばね、真夏の暑い日には木陰がすごくありがたいよね。でも、その暑さが終わって涼しくなると、その日陰のありがたさをすぐに忘れてしまうんだ。
でも、これはただの天気の話だけじゃないんだよ。実は、これは人間がどれだけ早く恩を忘れてしまうかを示すたとえなんだ。つまり、誰かから助けられたり、何か良いことをされたりした時には、その人に感謝の気持ちを持つけど、その感謝の気持ちをすぐに忘れてしまう、っていう人間の性格を批判しているんだよ。
だから、「暑さ忘れて陰忘る」っていうことわざは、人間がどれだけ早く恩を忘れてしまうか、または受けた善行を忘れることの早さを表しているんだね。
「暑さ忘れて陰忘る」の使い方
「暑さ忘れて陰忘る」の例文
- 暑さ忘れて陰忘るような人間になってはいけない。
- 困った時に助けてやったのに、暑さ忘れて陰忘るの態度だな。
- 大恩ある彼の顔に泥を塗るようなことをするとは、暑さ忘れて陰忘るだ。
- あんなに親身になってもらったのに、立場が逆になった今助けないとは、暑さ忘れて陰忘るというやつだ。
- 暑さ忘れて陰忘るとは情のない男だな。
- 病気が治ったら、看護してくれた家族や友人のおかげを思い出したが、回復した後は、その恩を忘れてしまった。暑さ忘れて陰忘るということわざがぴったりだ。
- 子供の頃、親にいろいろと世話をしてもらっていたが、大人になってからはその恩を忘れてしまった。暑さ忘れて陰忘るということわざが胸に刺さる。
- 結婚した後、妻が家庭を支えてくれていることを感謝していたが、最近はそのありがたみを忘れてしまっていた。暑さ忘れて陰忘るとは、まさに今の自分のことだ。
まとめ
このことわざの意味は、暑いときに木陰が涼しさを与えてくれることがあるように、苦難を乗り越えるときに助けてくれた人々の支援や助力があったことを忘れてしまうことがあるということです。
暑いときに木陰に入ることで快適になるように、苦難から抜け出したときには、その苦難を乗り越えるために手を貸してくれた人々の存在がありがたく感じられます。しかし、時間が経つにつれて、その恩を忘れてしまうことがあるのです。このことわざは、過去に助けられたことがある人たちが、その恩を忘れないように、感謝の気持ちを持ち続けることが重要であることを教えてくれます。
暑いときには木陰の涼しさに感謝するが、暑さが過ぎ去るとその恩忘れる、という人間の短気さ、忘却性を示しているんだ。