「異域の鬼となる」の意味(出典)
【ことわざ】
異域の鬼となる
【読み方】
いいきのおにとなる
「鬼」は「き」とも読む。
【意味】生まれ育った国を離れて死ぬこと。外国で死ぬこと。
「異域」は、故郷を離れた地。「鬼」は、死者の魂。
「異域の鬼となる」は、李陵の「答蘇武書」から来た表現で、遠い外国で死ぬこと、あるいは異郷で亡くなることを表しているんだ。
ほんまに?それはつまり、遠くの外国や知らん土地で死んじゃうことを言うんやな。
自分の故郷や知り合いの多い場所ではなく、異郷で鬼になる、って感じやな。ちょっと寂しい感じがする表現やな。
【出典】
「文選」。収録された李陵の「答蘇武書」に、「生きては別世の人と為り、死して異域の鬼と為る」とある。
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「異域の鬼となる」の解説
カンタン!解説
「異域の鬼となる」っていうことわざはね、遠い外国で亡くなる、つまり遠くの地で命を落とすことを表しているんだよ。
たとえば、遠くの地に旅立って行って、そこで何かの理由で亡くなっちゃうとき、それを「異域の鬼となる」って言うんだ。それはちょっと悲しい意味があるよね。
このことわざは、昔の人が遠くの地に行くときの危険や不安を表していて、自分の故郷や知ってる場所から離れるというのは、本当に大変なことだってことを教えてくれているんだよね。
「異域の鬼となる」の使い方
健太くんのお兄さんは元気?
事故で異域の鬼となったんだよ。
ごめんなさい。知らなかったの。
兄さんはフランス愛していたから、フランスで異域の鬼となって本望なんじゃないかな。
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「異域の鬼となる」の例文
- 祖国から離れた所で異域の鬼となるのは嫌なので、必死に生きる道を探す。
- 彼は戦渦に巻き込まれ異域の鬼となった。
- 海外でのスキー中に雪崩に巻き込まれ、異域の鬼となりまだ発見されていない。
- イギリスに移住して、そのままそこで異域の鬼となる。
- 異域の鬼となった息子の遺体を空港で引き取る。
「異域の鬼となる」の文学作品などの用例
六十余年前に雲南地方へ出征した人は、皆異域の鬼となって、一人も故郷の土を踏んだものはない。(桑原隲蔵の支那人の文弱と保守より)