「栄耀の餅の皮」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
栄耀の餅の皮
「栄耀に餅の皮を剝く」ともいう。
【読み方】えようのもちのかわ
「栄耀」は、「えいよう」とも読む。
【意味】度が過ぎた贅沢のこと。
「栄耀」は、ぜいたくの意。
「栄耀の餅の皮」ということわざは、適度な贅沢を超えて無節操にぜいたくをすることを示しているんだ。
ああ、つまり、節度を守らずに贅沢をしすぎることを言うんやな。
ちょっと手に入ったお金で、すぐに大きな豪華なものに手を出す、そんな感じか。節度をわきまえずに、すぐに贅沢に走るのはよくないってことを教えてくれてるな。
【語源・由来】
餅の皮はむく必要がないのにむいて食べる意から。
【類義語】
・栄華の上の餅の皮を剝く
・豆腐の皮を剝く
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「栄耀の餅の皮」の解説
カンタン!解説
「栄耀の餅の皮」っていうことわざはね、物事をやりすぎて、必要以上に贅沢をすることを表しているんだよ。
「栄耀」っていうのは、たくさんの贅沢をすることを指すんだ。それで、「餅の皮」っていうのはね、餅の表面の部分のことを言っていて、普通はその部分はむかないで食べるんだよね。でも、贅沢に慣れてくると、無駄にその部分までむいて食べるようになるんだって。
つまり、このことわざは、「贅沢をやりすぎて、必要のないことまでやるようになる」っていう意味を表しているんだよ。例えばね、お金持ちになった人が、贅沢に慣れすぎて、普通の人が考えたら全然必要ないような高級品を買ったりすることを指すんだよね。それが「栄耀の餅の皮」なんだ。
「栄耀の餅の皮」の使い方
健太くん。パンツは使い捨てなの?
同じパンツは二回はきたくない。
栄耀の餅の皮ね。ぜいたくだし資源の無駄遣いだわ。
確かに資源的に問題ある行動だな。よしっ。明日からパンツをはかない。
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「栄耀の餅の皮」の例文
- 食べもしないのに注文するのは栄耀の餅の皮だ。
- 見栄のために使わないバッグを買うのは栄耀の餅の皮ですよ。
- バブルの頃は栄耀の餅の皮が当たり前だったが、今は爪に火を点す生活だ。
- 自家用ジェットで現地に行くの?まるで栄耀の餅の皮だな。
- ゴッホの絵は美術館で見られればいいよ。買うなんて栄耀の餅の皮だ。もったいない。
「栄耀の餅の皮」の文学作品などの用例
我が生涯を芸術品として見んとする時妻はその最も大切なる製作の一要件なるべし。人はかかる言草を耳にせば直に栄耀の餅の皮といい捨つべし。されど芸術を味い楽しむ心はもと貧富の別に関せず。深刻の情致は何事によらずかへつて富者の知らざる処なり。(永井荷風の矢はずぐさより)