「頤で蠅を追う」の意味(語源由来)
【ことわざ】
頤で蠅を追う
「頤で蠅を追う」ともいう。
【読み方】
おとがいではえをおう
【意味】
衰弱した病人の思うように動けないさま。
「頤」は、下あご。
つまり、手を使わずにあごだけでハエを追い払おうとするその行動から、体力が衰えていること、あるいは活動力が低下していることを表現してるんやな。
それが「頤で蠅を追う」の意味やね。
【語源・由来】
体にとまる蠅を手で追い払うことができず、下あごで追い払うことから。
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「頤で蠅を追う」の解説
カンタン!解説
「頤で蠅を追う」っていうことわざはね、すごく体力が落ちて、元気がなくなっている様子を表しているんだよ。
頤(あご)で蠅(ハエ)を追うって、実際にはあごを動かしてハエを追い払うっていう意味なんだけど、手を使わずにあごだけでハエを追い払うって、ちょっと考えてみると、そんなに力がなくて手を上げられないくらい体力が落ちているってことを表しているんだよね。
だから、これはね、「体力がすごく衰えて、元気がない」っていう意味になるんだよ。例えば、病気で寝込んでいる人や、年を取って体力が落ちてきたおじいさんやおばあさんの様子を表すときに使う言葉なんだよ。
「頤で蠅を追う」の使い方
先生のお見舞いに行ったら、頤で蠅を追うようだったよ。
それは心配ね。
この前まで元気だったのにな。
医学は日進月歩だから、良い治療法が発見されると良いわよね。
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「頤で蠅を追う」の例文
- 年をとり体のあちこちにがたがきて、頤で蠅を追っている。
- 薬が思うように効かず、頤で蠅を追う有り様だ。
- 頤で蠅を追う健太くんの姿に、こっそり涙する。
- 回診で頤で蠅を追うともこちゃんを見た医師が、家族に「覚悟してください」と言った。
- 衰弱しきりやせ細って、ベッドの上で頤で蠅を追っていた。
しかしこのことわざは、比喩的に人の体力や活力が衰えている状態を表しているよ。