「雨降って地固まる」の意味(語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
雨降って地固まる
【読み方】
あめふってじかたまる
【意味】
争いごとなど悪いことがあったあとに、前よりもよい関係になること。
経験は人を成長させるんだね。
雨が降ると地面がやわらかくどろどろになってしまうが、雨がやんだあとの地面は、雨が降る前よりも固くなることから。
【類義語】
・雨の後は上天気
・苦は楽の種
・諍い果てての契り
・喧嘩の後の兄弟名乗り
・破れりゃ固まる
・怪我の功名
・禍を転じて福となす
・塞翁が馬
・明けない夜はない
【対義語】
・大山鳴動して鼠一匹
・覆水盆に返らず
・蟻の穴から堤も崩れる
「雨降って地固まる」の解説
「雨降って地固まる」っていう言葉の背景には、自然現象が絡んでるんだよ。
考えてみて、雨が降った後の地面ってどうなるかな?ぐちゃぐちゃになって靴が汚れちゃうし、歩くのも大変になるよね。でも、その後太陽が出て土の水分が蒸発すると、何が起こるか知ってる?その土は雨が降る前よりもずっとしっかりと固くなるんだよ。それがこのことわざの元になっている現象なんだ。
でも、このことわざは単に雨と土の話だけではなくて、もっと深い意味があるんだよ。「雨」はつらいことや問題、災難のような悪い状況を、「地」はその後の状態を表しているんだ。
つまり、「雨降って地固まる」は「困難や問題が起こった後には、かえって良いことが起こる」っていう意味になるんだ。だから、困ったことがあっても、それが終わった後は何か良いことが待っているかもしれないと、前向きに考えるための言葉なんだよ。
「雨降って地固まる」の使い方
「雨降って地固まる」の例文
- クラスの友達がゲームで言い争いになってしまったけど、話し合って解決したあと、二人の友情は以前よりも強くなった。まさに雨降って地固まるだね。
- 兄弟喧嘩で、おもちゃを壊してしまったけれど、その後一緒に修理して、お互いの気持ちを理解し合い、仲良くなった。まさに雨降って地固まると言える。
- 入社当時は社内でも有名な仲の悪さだった先輩たちも、今では雨降って地固まって社内一の親友になった。
- 会社でプロジェクトチームが失敗に終わってしまったが、その経験を活かしてチームワークが改善され、次のプロジェクトでは大成功を収めた。雨降って地固まることこの上ない。
- 健太くんとは前から意見が合わなくて、ついに大喧嘩したけれど、本音を言い合ったので相手のことがよくわかり、とても仲良くなった。雨降って地固まるだ。
- となりの席の鈴木くんとはよくけんかをしたけれど、今は親友だ。雨降って地固まるとは、こういうことだろう。
- 雨降って地固まるという言葉を信じて、腹を割って話し合いをした。
【注意!】間違った例文
❌「みんなで協力して文化祭の用意をしたら、クラスがとてもまとまった。雨降って地固まるだね。」
「雨降って地固まる」を英語で言うと?
「雨降って地固まる」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
After a storm comes a calm.
- 直訳:嵐のあとに凪が来る。
- 意味:揉め事や醜い言い合いの後は、むしろ状態が良くなるものである。
- 用語:calm:凪、静けさ、平穏
A broken bone is the stronger when it is well set.
- 直訳:うまくつながれば、折れた骨は以前よりも丈夫になる。
After rain comes fair weather.
- 直訳:雨の後に晴天が来る。
- 意味:揉め事や醜い言い合いの後は、むしろ状態が良くなるものである。
- 用語:fair weather:快晴、晴天
これは、「困難を経験した後でこそ物事がより安定したり、人間関係が深まったりする」または「試練や困難が終わった後には、新たな安定が訪れる」という意味でも解釈できるよ。