【ことわざ】
明日は明日の風が吹く
【読み方】
あしたはあしたのかぜがふく
【意味】
これから先のことをあまり考えないで、成り行きに身をまかせていこうということ。
【語源・由来】
・映画「風と共に去りぬ」で主人公の台詞(せりふ)の和訳が進化したもの。
・聖書にあるイエス・キリストの言葉という説もあります。
【類義語】
・明日のことは明日案じよ
・明日の事は天道様次第
・明日は明日の神が守る
・明日は明日、今日は今日
・明日は明日自身がなんとかする
・明日のことは明日自らが思い煩わん
・沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり
【対義語】
・明日食う塩辛に今日から水を飲む
・明日知らぬ世
・明日ありと思う心の仇桜
・明日の事を言えば鬼が笑う
【英語】
Tomorrow is another day.(明日はまた新しい日だ)
風と共に去りぬ(英語名”Gone with the wind”)の最後のシーンで主人公のスカーレット・オハラは去っていった恋人のレッド・バトラーを想い、失意の中で真っ赤な夕日を見ながら自らを励まします。”Tomorrow is another day” 前向きに生きていこうとする気持ちを端的に表した名言です。
Let the morn come and the meat with it.(朝を迎えよう、それとともに食べ物も)
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「明日は明日の風が吹く」の使い方
ああ、つまんない、最近何をやってもうまくいかない。
元気出さしなさいよ。健太くんらしくないわ。
そうだね。明日は明日の風が吹くか。
そうよ。
「明日は明日の風が吹く」の例文
- そんなに心配しなくても、明日は明日の風が吹くよ。
- 明日は明日の風が吹くって割り切るのがいいかも。
- 明日は明日の風が吹く、もう一度頑張ってみよう。
- まあいいか、明日は明日の風が吹くっていうもんね。
「明日があるさ」という坂本九さんの歌にもあるように、前向きな気持ちを表すことわざです。ただし、話し方によっては、自分ではどうにもできないのでどうにでもなれと、投げやり気持ちやあきらめた印象を表した意味になることがあります。上を向いて明く話すのがよいでしょう。
「明日は明日の風が吹く」の文学作品などの使用例
わたしどもはなんにも知らずに、明日は明日の風の吹く、と思うてばかり暮らしよりました。明日の風は水俣ではどげんふうに吹くか(石牟礼道子の天の魚より)
長雨で、飢えにひとしい生活をしていると云う。花壺へ貯めていた十四円の金を、お母さんが皆送ってくれたと云うので為替にして急いで送った。明日は明日の風が吹くだろう。(林芙美子の放浪記より)