「君射れば則ち臣決す」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
君射れば則ち臣決す
【読み方】
きみいればすなわちしんけっす
【意味】
地位が上の人間が好むことを下の人間も真似をするということ。
「決」は、弓の弦を引くときに親指にはめる革製のもの。弓懸け。
「君射れば則ち臣決す」ということわざは、上の立場の人がある行動や趣味を持っていれば、それに影響された下の立場の人も同じような行動や趣味を持つようになるという意味だよ。
ああ、それはつまり、トップが何かを始めたり好きだったりすると、下の人たちもそれに影響されて同じことを始めるってことやな。
リーダーの行動や興味が、みんなに大きな影響を与えるってわけやね。リーダーがどんなに小さなことをしても、それが大きなうねりとなって広がるんやな。
【語源・由来】
主君が弓術を好めば家臣は弓懸けをはめることから。
【出典】
「荀子」
【類義語】
・上を学ぶ下
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「君射れば則ち臣決す」の解説
カンタン!解説
「君射れば則ち臣決す」という言葉は、上の人がやっていることや好きなことは、下の人たちも真似をしてやるということを示している言葉だよ。
ここで「君」は主君や上の者を、そして「臣」はその下の人や従者を指しているんだ。この言葉の背景には、主君が弓術に興じると、臣下もそれに合わせて弓を射るための道具を持つ、という意味がある。
「発」は、弓を射ること。そして「決」(正しくは「抉」)は、弓を引くときに指にはめる保護具のこと。また、「拾」は、弓を射る際に左肘につける、弦が肘に当たらないようにするものを指す。
つまり、このことわざは、上の人があることをすると、それに触発されて下の人たちも同じような行動をとり始めるという状況を表現しているんだよ。現代でも、有名人やリーダーがある行動を取れば、多くの人々がそれを真似するという現象を見ることができるね。
「君射れば則ち臣決す」の使い方
父さんの会社で釣りが流行っているんだって。
上司が好きなの?
よく分かったね。上司が大の釣り好きなんだって。
君射れば則ち臣決すって言うからそうだと思った。
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「君射れば則ち臣決す」の例文
- 上司が仕事を好きになれば、君射れば則ち臣決すで部下も仕事への姿勢を改めるだろう。
- 野球好きな社長がいれば、君射れば則ち臣決すのように野球好きの社員が増えるものだ。
- 部長がゴルフにはまっているから、それに合わせて君射れば則ち臣決す。部下たちはゴルフを好んでやるようになった。
- サッカー選手になるのが夢だった係長は今でもサッカーが好きで、君射れば則ち臣決すごとく部下一同サッカーが好きになり、サッカーチームを結成したほどだ。
- ラグビー愛を語る専務の影響で、君射れば則ち臣決すみたいに社員はラグビーに興味を持った。