「虚にして往き実にして帰る」の意味(出典)
【ことわざ】
虚にして往き実にして帰る
「虚にして往き実ちて帰る」ともいう。
【読み方】
きょにしてゆきじつにしてかえる
【意味】
師から特に教えられたわけでもないのに、自然に感化や徳化を受けることをいう。
「虚にして往き実にして帰る」とは、初めは知識や経験がない者が師の元へ行くことを意味するんだ。
ええっと、それは、知識がない状態で先生のところに行って、先生から直接的な教えは受けてないけど、先生の周りにいるだけで、何かを学び取って成長するってことやな。
まるで、良い影響を自然に吸収するような感じやね。
【出典】
「荘子」
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「虚にして往き実にして帰る」の解説
カンタン!解説
「虚にして往き実にして帰る」という言葉はね、もともとは何も知らなかったり、特別な技や能力がなかった人が、先生や達人のところに行って、先生がわざわざ教えることなく、ただその先生のそばにいるだけで、たくさんのことを学んだり、良い影響を受けたりして帰る、ということを意味するんだよ。
考えてみて。例えば、君がとても上手な料理人のおばあちゃんの家に行って、おばあちゃんが特別に「これはこうやるんだよ」と教えてくれるわけじゃないけど、おばあちゃんの料理を見ているだけで、どうやって美味しい料理を作るのかを自然と学んでくるような感じだね。
「虚にして往き」は、何も知らない状態で向かうってことで、「実にして帰る」は、たくさんのことを学んで、成果を持って帰るってこと。だから、この言葉は、特別な指導がなくても、良い環境や素晴らしい人のそばにいるだけで、自然と良い影響を受けることができるっていうことを伝えているんだよ。
「虚にして往き実にして帰る」の使い方
留学って意味があるのかな。
虚にして往き実にして帰るっていうから、何かしら学んで帰ってくるわよ。
ほお。外国に感化されて外国かぶれになって帰って来るかもね。
そういう可能性も無きにしも非ずね。
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「虚にして往き実にして帰る」の例文
- 強化合宿に無理を言って参加させてもらったが、虚にして往き実にして帰るようにとてもためになった。
- 銭湯に行くと貧富を問わずいろんな人がいて、虚にして往き実にして帰るいい経験になる。
- セミナーで話を聞いて虚にして往き実にして帰る。
- アルバイトを始めて、虚にして往き実にして帰るように先輩たちから様々なことを学び取った。
- 家に閉じこもってパソコン画面を通して交流を図っても、虚にして往き実にして帰ることはできない。