「薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い
【読み方】
くすりのきゅうはみにあつく、どくなさけはあまい
「灸」は、「やいと」とも読む。
【意味】自分のためになる苦言は耳に痛く厳しく感じ、甘言は快く聞こえるということ。
「薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い」ということわざは、真実を伝える言葉やアドバイスは辛く感じられることが多いが、甘い言葉や魅力的な誘惑にはすぐ心が引かれるという人間の性質を指しているんだよ。
あぁ、それって、よくあることやな。良いアドバイスや注意されると、「うるさいな~」って思うけど、お世辞や甘い言葉にはすぐにのっかってしまうってことやね。
でも、その甘い言葉が実は罠だったりすることもあるんやろ?だから、ちゃんと本当の意味を考えなアカンってことをこのことわざは教えてくれてるんやな。
【語源・由来】
体に良い灸は熱いが、毒になる酒はうまいことから。
【類義語】
・良薬口に苦し
・忠言耳に逆らう
・苦言は薬なり、甘言は疾なり
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「薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い」の解説
カンタン!解説
「薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い」という言葉は、人間の感覚や考え方のアイロニーを示しているよ。
簡単に言うと、実際に自分のためになることや、身のためのアドバイスは、時に痛みを伴うか、厳しい気がして受け入れがたいことが多いよね。例えば、親からの叱りや、友達からの厳しい忠告。それは「薬の灸は身に熱く」という部分に当たるんだ。
一方で、悪いことやダメなことでも、それが楽しかったり、魅力的に感じたりすることはよくあるよね。例えば、ダイエット中なのに美味しいスイーツを目の前にすると、つい食べたくなっちゃう、とか。これが「毒な酒は甘い」という部分に該当するんだ。
このことわざは、私たちが短期的な楽しみや魅力に誘われがちである一方、本当に大切な、長期的に見て自分のためになることはしっかりと受け入れる必要がある、という教えを含んでいるんだね。
「薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い」の使い方
先生にまた叱られたの?
このまま勉強しないと大変なことになるぞって脅されたんだ。余計なお世話だよね。
薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘いというわよ。苦々しく思える言葉ほど聞き入れた方が良いわよ。
聞き入れるのも癪だなあ。
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「薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い」の例文
- 忠言は耳に痛く無視したくなるが、薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘いというから素直に聞く。
- 自分をけなし毒を吐かれているように思えるかもしれないが、他人からの忠告は毒ではなく薬で、薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い。
- 誰しも薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘いものだが、成長したいならば苦言は聞き入れるべきだ。
- 薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘いが、甘い言葉ばかり聞いていると破滅する。
- 受け入れがたい言葉は自分のためになることが多い。薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘いというので、苦言を呈してくれた友人に感謝し、その言葉を受け入れる。