「悪女の深情け」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
悪女の深情け
【読み方】
あくじょのふかなさけ
【意味】
醜い女のほうが美人に比べて情が深いということ。転じて、男女の間に限らず、ありがた迷惑であるという意にも用いる。
すなわち、心が深いことはいいけど、それが相手にとって迷惑にならないように気をつけなあかんってことを教えてくれてるんやな。
【語源・由来】
美人は多くは情が薄く、醜い女はかえって情の深いことから。
【英語訳】
The plainer the woman the fiercer the love.
「悪女の深情け」の解説
「悪女の深情け」っていうことわざは、見た目があまり良くない女性が、美人よりも感情が深く、思いやりがあることを表しているんだよ。でもね、このことわざはちょっと複雑で、人に迷惑をかけてしまうような親切さ、つまりありがた迷惑な行動も指しているんだ。
例えばね、見た目は普通だけど、いつもクラスメートのことを思って、お菓子を作ってきたり、困っている人を助けたりする女の子がいるとするね。でも、その女の子の親切が行き過ぎて、人が困っていると思ったらすぐに手を差し伸べて、結局はそれが迷惑になったりすることもあるよね。それが「悪女の深情け」っていうことわざの意味なんだ。
「悪女」はここでは、見た目があまり良くない女性を指していて、「深情け」は深い情感や思いやりを表しているんだ。「ありがた迷惑」は、人が良かれと思って行った行動が、実は相手にとって迷惑だったという状況を指す言葉だよ。
だから、このことわざは、「見た目があまり良くない女性が、美人よりも情が深く、思いやりがあるけど、それが行き過ぎて迷惑になることもある」という意味を持っているんだよ。感情が深いのは良いことだけど、行動に移す時は相手の立場を考えることも大切だよね、という教えも含まれているんだ。
「悪女の深情け」の使い方
その子の後ろから、とてもきれいなお姉さんが歩いてくるから、道を尋ねようと思っていたのに。
「悪女の深情け」の例文
- 悪女の深情けというけれど、本当にその通りだと思うような出来事にあってしまったよ。
- 容姿は気にしないと思っていたけれど、あれほど嫉妬深いとは思っていなかった。悪女の深情けには大変な思いをした。
- 悪女の深情けといって、いくら親切にされてもあの子を好きになることはないよ。
- 性格が良ければそれでいいといっていた友達も、悪女の深情けというよう嫉妬に悩んでいた。
「悪女の深情け」の文学作品などの使用例
確かに関係がありました。いわゆる悪女の深情けで、女の方はもう夢中になっていたんです(岡本綺堂の半七捕物帳より)
まとめ
容姿に関わらず、思う相手に対して嫉妬することはあるのではないでしょうか。
また、親切にしようと思ったことを、容姿が原因でありがた迷惑だと思うことは、とても勝手なことではないでしょうか。
女性は見た目で良し悪しが決まるというわけではないことを知るように、心がけて欲しいものですね。
また、それが時として相手にとって迷惑に感じられることもある、という意味も含んでいるんだよ。