「悪銭身につかず」の意味(類義語・対義語)
【ことわざ】
悪銭身につかず
【読み方】
あくせんみにつかず
【意味】
悪いことをして手にいれたお金は、無駄に使ってしまい残らないというたとえ。
つまり、不正や賭け事で得た金は、結果として無駄遣いになってしまうということを教えてくれてるわけやな。正々堂々と働いて得たお金こそ大切に使わなあかんってことを思い出させてくれるな。
【類義語】
・あぶく銭は身に付かず
【対義語】
・正直の儲けは身につく
「悪銭身につかず」の解説
「悪銭身につかず」の「悪銭」っていうのは、ちょっとズルいことをして手に入れたお金のことなんだ。たとえば、会社のお金をこっそり自分のものにしたり、他人からだまし取ったりしたお金のことだよ。
これに対して、「身につかず」っていうのは、「長く持つことができない」っていう意味。つまり、ズルいことをして手に入れたお金は、すぐになくなってしまったり、罰が当たって没収されたりするから、結局、自分のものにならないんだってこと。
会社のお金を横領したり、ごまかしてお金を手に入れたり、そうゆう悪いことをしたら、当然、警察に捕まってしまうよね。そうなったら、手に入れたお金なんてすぐになくなっちゃうし、それどころか自分自身が大変なことになる可能性もあるんだよ。
つまり、このことわざは、ズルいことをして得たものは、結局は自分にとって良い結果をもたらさないっていう教えを伝えているんだよ。だから、いつでも正直に、真面目に働くことが大切だね。
「悪銭身につかず」の使い方
「悪銭身につかず」の例文
- 健太くんが、お金を拾ったけれど、それは誰かが落としたものだった。そのお金でおもちゃを買ったけれど、すぐに壊れてしまった。悪銭身につかずという言葉通り、正しくない方法で手に入れたものは長く楽しめないんだね。
- あの会社の経理は、億近い金額を横領して逮捕されたようだが、悪銭身につかずというようにほとんどのお金を使いきってしまっていたらしい。
- 悪銭身につかずというように、しっかりコツコツと働くことが大切だと祖母に教えられた。
- 鈴木くんが、友達から無断でゲームソフトを借りてしまった。でも、ゲームを進めているうちに、データが消えてしまった。悪銭身につかずで、悪い方法で手に入れたものは、うまくいかないものだなぁ。
- 祖父は宝くじで大金を当てたことがあるけれど、悪銭身につかずですぐに使ってしまったらしい。
- ともこちゃんが、クラスの誰かが落としたお金を見つけて、そのまま自分のものにした。悪銭身につかずで、そのお金で買ったアイスクリームは、食べる前に落としてしまった。
- 悪銭身につかずというけれど、お母さんに嘘をついてもらったお小遣いはすぐに使い切ってしまった。
「悪銭身につかず」の文学作品などの使用例
いつも、しこたま、もうけている。けれども、悪銭身につかぬ例えのとおり、酒はそれこそ、浴びるほど飲み、愛人を十人ちかく養っているという噂(太宰治のグッド・バイより)
「悪銭身につかず」を英語で言うと?
「悪銭身につかず」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Easy come, easy go.
- 意味:楽に入るものは楽に出ていく。