「痛む上に塩を塗る」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
痛む上に塩を塗る
【読み方】
いたむうえにしおをぬる
【意味】
ただでさえ苦しいものをいっそう苦しめることのたとえ。
でも、そんな時こそ、周りの人に助けを求めるとか、気持ちを切り替えるとか、何か解決策を見つけることが大切やな。
【語源・由来】
痛くてたまらない傷の上に塩を塗ればいっそう痛くなることから。
【類義語】
・弱り目に祟り目
・傷口に塩を塗る
・傷口に塩
・痛い上の針
・泣きっ面に蜂
・踏んだり蹴ったり
【英語訳】
同じ意味合いでは He was tired, and to make the matters worse, he lost his key. (彼は疲れて、更に悪いことには、鍵までなくした。)を使えばネイティブにも通じます。
「痛む上に塩を塗る」の解説
「痛む上に塩を塗る」っていうことわざは、困っていることや悪いことに、さらに困ったことや悪いことが重なることを指しているんだよ。
痛い傷に塩を塗ったら、さらに痛くなるよね。それと同じで、すでに大変な状況に、さらに厄介な問題が追加されると、どんどん大変な状況になってしまうんだ。
たとえばね、試験で悪い点を取って、その上に風邪を引いて、学校を休むことになったら、それはまさに「痛む上に塩を塗る」って言えるんだよ。もう元々困っている状況がさらに悪くなる、そんな意味を表しているんだね。
「痛む上に塩を塗る」の使い方
「痛む上に塩を塗る」の例文
- 転んで腕を怪我(けが)したのに、あとでビジネスバッグが壊れていることが分かった。痛む上に塩を塗られたみたいだ。
- それでなくても利益が上がっていないのに、今度は不良品を回収しなければならないなんて、痛む上に塩を塗るか、厳しいな。
- 先月は大雨で畑がダメになり、やっと後かたづけの見通しがたったのに、今度は痛む上に塩を塗るような台風だ、どうしようもない。
- 痛む上に塩を塗るようなことはやめよう。もう許してあげようじゃないか。
まとめ
傷に「塩」は痛そうですね。でも「塩」には皮膚病などに対して薬理効果があるそうです。そういえば、古代エジプトから、塩分濃度の高い現在のイスラエルの死海は、皮膚病、健康、美容に良いとして、有名なクレオパトラをも魅了したといわれます。ただし、死海の場合には塩分濃度のみならず、流れ込む川がなく地球上で一番低い地表に位置することから、30種類近くの各種ミネラルを豊富に含んでいますので「塩」だけの薬理効果だけではありません。