「考える葦」の意味(語源由来・英語訳)
【ことわざ】
考える葦
【読み方】
かんがえるあし
【意味】
人は自然界の中では最も弱い、一本の葦のようなものである。
しかし、考えるという能力を持っているというたとえ。
身体的には他の生き物に負けても、考える力でトップに立つんやね。それは深いわ~。
【語源・由来】
十七世紀のフランスの哲学者パスカルの「パンセ」にある。
「人間は自然のうちで、最も弱い一本の葦にすぎない。しかし、それは考える葦である。」という言葉から。
フランス語は、「roseau pensant」
【英語訳】
Man is but a reed, the most feeble thing in nature;but he is a thinking reed. It is man.
「考える葦」の解説
「考える葦」というのは、有名な哲学者パスカルが「パンセ」という本の中で使った言葉なんだよ。
この言葉の背景にはこんな考えがあるんだ。葦って、知ってるかな?細くて、風に揺れやすい草のことを指すんだ。だから、葦はとっても弱くて、簡単に折れてしまいそうだよね。
でも、パスカルはこう言っているんだ、「人間は自然の中でとっても弱い、ちょうど葦のような存在だけど、でもね、その葦が考えることができるんだよ。」って。つまり、私たち人間は、身体的には弱いかもしれないけど、考える能力、思考する力を持っていて、それがすごく特別で大切なことなんだってことを伝えているんだよ。
だから、「考える葦」という言葉は、人間が自然の中でどれだけ弱い存在かを示しながらも、思考する能力、知恵を持っていることの偉大さを強調しているんだよね。
「考える葦」の使い方
「考える葦」の例文
- 人間は考える葦というように、むずかしい問題についてよく考えてみることは、大切なことだと思うよ。
- 兄は考える葦のように、いつも自然のことや地球の将来について、思いを巡らせているようだ。
- 乗り越えるのが困難に思えることでも、考える葦というように、諦めずに解決するための方法を探してみることにする。
- 君たちは考える葦というように、知恵を出し合っていろいろなことを乗り越えてきた。
- 考える葦というように、いくつになっても、考えることをやめずに生きていきたいと思っている。
「君たちは、もっと考える葦にならなければならない。」などと使うのは誤り。
まとめ
自然界の中では、人間という存在はとても弱くて小さいものなのかもしれません。
しかし、考える葦というように、考えることで驚くべき発見をくり返しているのかもしれませんね。
考えるということは、とても大切なことなのですね。