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【瓜二つ】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

瓜二つ

「瓜二つ」の意味(語源由来・類義語・英語訳)

意味【ことわざ】
瓜二つ

【読み方】
うりふたつ

【意味】
顔もかたちもそっくりで、よく似ていることのたとえ。

ことわざ博士
「瓜二つ」という表現は、二つに割った瓜のように、形や特徴が非常に似ている様子を表す言葉だよ。
助手ねこ
そうかいな。つまり、「そっくりやな」ってことを、「瓜二つ」って言うんやな。

一つの瓜を二つに割ったら、それはそりゃあもうそっくりやもんな。それと同じように、見た目や性格がめちゃくちゃ似てる人のことを「瓜二つ」って言うんやな。

【語源・由来】
瓜を二つに切ると、切り口がほとんど同じであることから。

なぜ「瓜」なのでしょうか。瓜以外でも良さそうですが、美人を形容した「瓜実顔(うりざねがお)」から瓜が適していたのではないかという説があります。毛吹草(けふきぐさ=江戸時代の俳諧(はいかい)のためのマニュアルみたいなもの)には「瓜を二つに割りたるごとし」とあります。

【類義語】
瓜を二つに割ったよう

【英語訳】
・as an egg to another (卵と卵のよう=瓜二つ
・The twins are as like as two peas in a pod.(その双子はエンドウ豆のように似ている。=その双子は瓜二つです。)
・carbon copy=生き写し、瓜二つ

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「瓜二つ」の解説

カンタン!解説
解説

「瓜二つ」っていう表現はね、瓜を真っ二つに割ったときに、その二つの部分がまるで鏡像のようにそっくりであることから来ているんだよ。つまり、親子や兄弟などが顔立ちや性格、態度などがとても似ていることを表す時に使うんだ。

例えばね、ある子供がそのお母さんにとっても似ていて、「あなたたち、まるで瓜二つね!」って言われることがあるかもしれないね。それはその子供とお母さんが見た目や性格がすごく似ている、つまり「そっくり」ってことを言っているんだ。

だから、「瓜二つ」っていう表現は、人がとても似ていることを強調したいときに使われるようになったんだね。

「瓜二つ」の使い方

健太
昨日、お父さんと行った先で先生の弟さんに会って、びっくりしちゃった。
ともこ
へー。どんな人だった。
健太
年齢はだいぶ違うといっていたけど、顔つきとか、瓜二つだったよ。
ともこ
会ってみたいな。
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「瓜二つ」の例文

例文
  1. 間違いようがない。さすが親子、瓜二つだ。
  2. 約束の時間に遅れて失礼しました。建物が瓜二つなものでしたから、別な建物に入ってしまいました。
  3. わたしと姉は、瓜二つだとよくいわれる。
  4. 二卵性(にらんせい)の姉妹ですから容姿は少し違いますけど、写真でよく見ると、それぞれお父さんとお母さんと瓜二つですね。
  5. 容姿は瓜二つですが、性格や行動するときなどは全く違う兄弟で、仲が良いのか悪いのかわかりません。

「瓜二つ」の文学作品などの用例

この婦人の顔を、どこかで見た事があるように思ったのも、偶然ではない。あの眉の濃い、元気のいい青年と、この婦人とは、日本の俗諺ぞくげんが、瓜二つと形容するように、驚く程、よく似ているのである。(芥川龍之介の手巾より)

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「瓜二つ」を深掘り

深掘り

「瓜二つ」ということわざは、物事や人が非常によく似ていることを指す日常的に使用される表現です。

この表現の背景には、歴史的・文化的な背景が存在します。

元々、「瓜二つ」という表現は、ウリの実を二つに割った際、その両片が非常によく似ていることから来ています。

江戸時代初期の俳諧手引き書『毛吹草』には、「ウリふたつにわりたるごとし」という表現があり、これがこの言葉の起源の一部と考えられています。

さらに、室町時代の謡曲「花月」にも「瓜を二つに割つたるやうにて候ふ」というフレーズが存在するため、少なくとも室町時代からこの表現が使われていたことがわかります。

このような表現が生まれた背景として、ウリの調理方法が挙げられます。江戸時代中期の食物百科『本朝食鑑』によれば、シロウリを調理する際、それを二つに割り、ウリの中身を取り除いて舟形に整えると記されています。

このような調理方法から、割ったウリの両片が非常によく似ていることが、言葉の起源として考えられます。

ウリの調理方法や取り扱いには、他にもさまざまな伝統や故事が存在します。例えば、貴人の前でウリを出す際、上端を薄く切り取って捨てる習慣がありました。

この習慣は、中国の古典『礼記』に基づくもので、瓜の頭部を神に捧げ、中心部を食するという古い慣習から来ていると考えられています。また、ウリの皮をむく際には、伝統的には六皮半にむくのが通常であったとされています。

ウリは、古代から近世にかけて、非常に貴重な食材として扱われていました。平安時代末期の『今昔物語』には、ウリが京都の上流階級の食材として重宝されていたエピソードが記されています。

また、『御湯殿上日記』には、織田信長から朝廷にマクワウリが贈られた記録もあり、このことから、ウリは戦国大名からも高く評価されていたことが伺えます。

総じて、「瓜二つ」という言葉は、ウリを二つに割った際のその独特な形状と、歴史的・文化的背景に基づくものであり、日本の食文化や歴史の中でウリが果たしてきた役割を思い起こさせる表現と言えるでしょう。

参考文献
植物ことわざ事典 | 足田 輝一

一口メモ

少し話は違いますが、誕生日のパラドックスというものがあります。人が何人集まれば、その中に誕生日が同じ人がいるかに関する確率で、難しい計算式は省略して、計算結果によれば70人くらい集まると確率は99.9%を超えるそうです。23人集まれば50%の確立で誕生日が同じ人がいるそうです。誕生日が瓜二つの人に会う確立は意外と高いようです。





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