「好事魔多し」の意味(出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
好事魔多し
【読み方】
こうじまおおし
【意味】
よいこと、うまくいきそうなことには、とかく邪魔がはいりやすいものである。
逆境の中でも、チャンスはあるし、順調な時には、何かが邪魔をするかもしれへんから、いつも気をつけなあかんってことやね。ものごとには、波があるから、しっかりと準備しておく必要があるんや。
【出典】
「琵琶記」幾言して父を諫むより。
【類義語】
・月に叢雲花に風(つきにむらくもはなにかぜ)
・花に嵐(はなにあらし)
【英語訳】
Good luck comes by cuffing.
Change of fortune is the lot of life.
「好事魔多し」の解説
「好事魔多し」っていうことわざは、物事が順調に進んでるときや、良いことが続いてる時に、突然邪魔が入ってきたり、意外な問題が起きることがあるよ、っていう意味だよ。
例えばね、運動会で走っていて、一位になりそうな時に、突然靴ひもがほどけたりするようなことさ。良いことが進んでるのに、何か邪魔が入るのを想像してみて!
この言葉は、昔の中国の話「琵琶記」からきているんだよ。そして、日本に伝わったときに、少し意味が変わって、邪魔だけじゃなくて、大変な災難や問題が起きる意味にもなったんだ。
だから、このことわざを知ってると、いつも良いことばかりではなく、予想外のことが起きるかもしれないということも覚えておくといいんだよね。
「好事魔多し」の使い方
「好事魔多し」の例文
- 彼はリーダーに抜擢されたけれど、次々に不正が見つかって対応に追われているようだ。好事魔多しというからね。
- 好事魔多しというけれど、彼女はとても仕事が順調らしいが、彼女の恋人は彼女の仕事に不満を持っていると聞いてしまった。
- 彼は半年ぶりに登板が決まったあとに、ひじを故障して治療に専念しなくてはならないようだ。好事魔多しということか。
「好事魔多し」の文学作品などの用例
「きまらない話をして、向うが迷惑よ」「きまったらの話しでございますよ」と、ちか子は押しかえして、「好事魔多しですから、文子さんも、きまるまでは、お聞きにならないことになさっといて」(川端康成の千羽鶴より)
まとめ
良いことがあるとうれしくて、ずっと良いことが続くと思ってしまうのではないでしょうか。
しかし、好事魔多しというように、邪魔をされることがありますね。
良いことがあっても、冷静にいられるように努めたいものですね。