【ことわざ】
あだし野の露、鳥辺野の煙
【読み方】
あだしののつゆ、とりべのけむり
【意味】
世の無常、儚さのたとえ。
「あだし野」は、京都の嵯峨野の奥にあった火葬場・墓地。「仇野」「徒野」とも書く。「鳥辺野」は、京都の東山のふもとにあった火葬場。「鳥部野」とも書き、「鳥辺山」とも呼ばれる。
【語源・由来】墓場の露となり、火葬場の煙となって消えていく意から。
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「あだし野の露、鳥辺野の煙」の使い方
あの大企業が倒産したね。
あだし野の露、鳥辺野の煙というわよね。
諸行無常、栄枯盛衰ともいうね。
大企業の栄華がずっと続かれたら、他の企業がやる気をなくすわよね。
「あだし野の露、鳥辺野の煙」の例文
- 社長が失脚したが、あだし野の露、鳥辺野の煙だな。
- この世はすべて、あだし野の露、鳥辺野の煙なのだ。
- 形あるものはいつかは壊れる。あだし野の露、鳥辺野の煙だから、お気に入りの品が壊れたことをそう嘆くな。
- あだし野の露、鳥辺野の煙という。あの独裁政権もいつかは終わる。
- 今はあの企業が独走状態だが、あだし野の露、鳥辺野の煙といわれる。いつ何が起こるか誰にも分からない。