「穴の狢を値段する」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
穴の狢を値段する
【読み方】
あなのむじなをねだんする
【意味】
あてにならないことをもう自分のものになったように考えて、その気になる愚かしさをいうことのたとえ。
ちゃんとした根拠もなく、信じてしまう愚かさを言うんやな。これは、信頼できるものにだけ頼ることの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
まだ穴の中にいて捕まえてもいないのに狢がいくらでうれるか値段を予想することから。
【類義語】
・捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
・沖な物あて(おきなものあて)
【英語訳】
Do’t count your chickens before they are hatched. (卵がかえらないうちに雛の数を数えるな)
「穴の狢を値段する」の解説
「穴の狢を値段する」っていうことわざは、まだ手に入れていないものを確定した事実のように考えるのは間違いだよ、っていう意味なんだよ。
例えばね、テストの前に「僕、絶対に100点取るから、そのご褒美にゲームを買ってね」と親に頼むようなこと。でも、まだテストを受けていないのに100点を取ると言うのは、ちょっと早計だよね。
「狢」っていうのは、野生の動物の一種で、「穴の狢を値段する」は、まだ捕まえてもいない狢の値段を決めるような行為を表しているんだ。だから、「穴の狢を値段する」っていうことわざは、「まだ手に入れていないものについて確定的なことを言うのは早計だ」と教えてくれるんだよ。ものごとは結果が出てから評価するのが一番大切なんだね。
「穴の狢を値段する」の使い方
「穴の狢を値段する」の例文
- 娘が就活で内定をいただいらしいので安心して、バラ色の会社生活を考えてるようだが、穴の狢を値段するのはやめた方がいいと言いずらいのは親だからでしょうか。
- 契約には漕ぎ着いたもののこれからが勝負なのに、穴の狢を値段するようなことを考えているようでは経営者としては失格です。
- ジャンボ宝くじというものは、買ってから穴の狢を値段するのがいいのであって、本当に1等賞が当たったら人生崩壊(じんせい)するかもしれません。
- 穴の狢を値段するのはご自由ですが、だめになったからといって後悔しないようにして下さい。
まとめ
大きな注文をいただいたのにキャンセルされると痛いですね。金銭の問題ではなくて気持ち的に打撃を受けます。単なる自分の思い込みであてにしていたものがダメになるのとはやや違うように思います。いずれにしても、後に引きずることがないように、きっぱりと気持ちの切り替えをすることが大切です。