【ことわざ】
穴の狢を値段する
【読み方】
あなのむじなをねだんする
【意味】
あてにならないことをもう自分のものになったように考えて、その気になる愚かしさをいうことのたとえ。
【語源・由来】
まだ穴の中にいて捕まえてもいないのに狢がいくらでうれるか値段を予想することから。
【類義語】
・捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
算用とは金銭などの計算をすること。
・飛ぶ鳥の献立(とぶとりにこんだて)・沖な物あて(おきなものあて)
【英語訳】
Do’t count your chickens before they are hatched. (卵がかえらないうちに雛の数を数えるな)
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「穴の狢を値段する」の使い方
どうしたのニコニコして。
次の算数のテストで80点取れたらゲーム買ってくれるんだ。なんのゲームにしようかな。
そういうのをね、穴の狢を値段するっていうのよ。
ムジナってなに?ネダンするって何?
「穴の狢を値段する」の例文
- 娘が就活で内定をいただいらしいので安心して、バラ色の会社生活を考えてるようだが、穴の狢を値段するのはやめた方がいいと言いずらいのは親だからでしょうか。
- 契約には漕ぎ着いたもののこれからが勝負なのに、穴の狢を値段するようなことを考えているようでは経営者としては失格です。
- ジャンボ宝くじというものは、買ってから穴の狢を値段するのがいいのであって、本当に1等賞が当たったら人生崩壊(じんせい)するかもしれません。
- 穴の狢を値段するのはご自由ですが、だめになったからといって後悔しないようにして下さい。
まとめ
大きな注文をいただいたのにキャンセルされると痛いですね。金銭の問題ではなくて気持ち的に打撃を受けます。単なる自分の思い込みであてにしていたものがダメになるのとはやや違うように思います。いずれにしても、後に引きずることがないように、きっぱりと気持ちの切り替えをすることが大切です。