「浅瀬に仇波」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語)
【ことわざ】
浅瀬に仇波
【読み方】
あさせにあだなみ
【意味】
思慮の浅い者ほどよくしゃべり、あれこれとうるさく騒ぎ立てるということ。
そやから、浅い考えの人は、ちょっとしたことでも大きな問題に見えてしまうってわけや。これは深く考えることの大切さを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
川の浅瀬には、いたずらにさざ波が立つところから。古今集・恋四の「底ひなき淵やは騒ぐ山川の浅き瀬にこそあだ波は立て」からでたことば。
【類義語】
・空樽は音が高い
・痩せ犬は吠える
・痩せ馬の声嚇し
・痩せ子の声高
・痩せ子の大声
・能なし犬の高吠え
・弱い者のから威張り
【対義語】
・能ある鷹は爪を隠す
・深い川は静かに流れる
【英語】
Empty vessels sound most.(空の容器はいちばん大きな音を立てる)
「浅瀬に仇波」の解説
「浅瀬に仇波」っていうことわざはね、思慮が浅い人ほど大騒ぎをするっていう意味なんだよ。
例えばね、川の浅瀬、つまり水深が浅い場所では、水流が早くて波立つことがよくあるんだ。一方、深いところでは水は静かに流れる。だから、このことわざは浅瀬が大騒ぎすることを、思慮が浅い人が大騒ぎすることにたとえているんだよ。
このことわざは、古今集という和歌の集中の一節からきていて、「底ひなき淵やは騒ぐ山川の浅き瀬にこそあだ波は立て」っていう詩から取られたものだよ。
だから、このことわざは、「ちょっとしたことで大騒ぎをする人は、考えが浅い人だよ」っていう意味を教えてくれているんだね。大事なのは、冷静に考えて行動することだよ。
「浅瀬に仇波」の使い方
僕が校長先生になって、明日からずっと夏休みにすれば、毎日遊んで暮らせるよね。
「浅瀬に仇波」の例文
- 浅瀬に仇波というけれど、彼の話にはいつも現実味がない。
- 彼女は明るく元気というが、浅瀬に仇波のように、騒がしいけれど中身のない話をしている。
- 自分は強くて人気があると弟は話しているが、実際には浅瀬に仇波だと思う。
まとめ
知識や考えを深くしっかり持つことは、とても大切なことではないでしょうか。
よく知らないことを、知っているふりをしたり、騒ぎ立てて誤魔化したりして、浅瀬に仇波とならないように気を付けなくてはなりませんね。