「彼方を立てれば此方が立たず」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
彼方を立てれば此方が立たず
また、「彼方を立てれば此方が立たず」に続いて「双方立てれば身が立たぬ」となる場合もあります。
【読み方】
あちらをたてればこちらがたたず
【意味】
一方によいようにすれば他方には悪く、両方によいことが同時にできないさまをいう。
どっちも同時にハッピーにするのはなかなか難しいってことやな。これは人間関係の難しさを教えてくれるんやな。
【語源・由来】
一方によいように計らうともう一方に悪くなる意。
【類義語】
・頭押さえりゃ尻上がる
・彼方を祝えば此方の怨み
・痛し痒し
・彼方に良ければ此方の怨み
・出船に良い風は入船に悪い
・右を踏めば左があがる
・両方立てれば身が立たぬ
【英語訳】
・It is hard to please all parties.
・It’s hard to please everybody.
「彼方を立てれば此方が立たず」の解説
「彼方を立てれば此方が立たず」っていうことわざは、どちらか一方を優遇したり、良くしようとすると、もう一方は不利益を被ったり、悪くなったりするという意味なんだよ。
たとえばね、お父さんとお母さんが二人で何かを決めようとした時、お父さんの意見に従うと、お母さんの意見は無視されてしまうよね。それと同じように、一方を良くしようとすると、もう一方は悪くなってしまうことが多いんだ。
これは、どちらも同時に満足させる、または利益をもたらすのは難しいという現実を表しているんだ。だから、このことわざは、「全員が納得するような結果を出すのは難しい」や、「全員にとって良い結果を出すのは難しい」といった状況を言い表しているんだよ。
「彼方を立てれば此方が立たず」の使い方
「彼方を立てれば此方が立たず」の例文
- 二人の意見が真逆のため、お互いが納得する結婚式にするのは、彼方を立てれば此方が立たずでなかなか至難の業である。
- 彼方を立てれば此方が立たずというように、全員が一切不満のない旅行にするのは難しい。
- 彼方を立てれば此方が立たずだけれども、この舞台の主人公の座はたった一つだからどうしても一人に絞らなければならないよ。
どちらか一方が喜べば、もう一方が不満になるという状況を指すんだ。