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「秋の日は釣瓶落とし」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
秋の日は釣瓶落とし
【読み方】
あきのひはつるべおとし
【意味】
秋は、日がくれ始めるとすぐに暗くなるということ。
これは、時の流れがあっという間に過ぎていくことを感じさせる言葉やな。
秋の日は、井戸の中へつるべを落とすように一気に沈むことから。
【類義語】
・秋の日の鉈落とし
【対義語】
・春の日は暮れそうで暮れぬ
【英語訳】
We say the autumn sun sinks as quickly as a bucket falling into a well.
「秋の日は釣瓶落とし」の解説
「秋の日は釣瓶落とし」の「釣瓶」っていうのは、井戸から水を汲むために使うバケツみたいなものなんだよ。「釣瓶」は、縄や竿の先につけて井戸に下ろし、お水をくんでくるのに使われていたんだ。
さて、このことわざの「釣瓶落とし」部分の「落とし」は、釣瓶が井戸に一気に落ちていく様子を指しているんだ。「秋の日は釣瓶落とし」というのは、「秋になると日が暮れるのが急に早くなる」という意味になるんだよ。
考えてみると、日が暮れていく様子って、空が徐々に暗くなっていく感じだよね。でも、「秋の日は釣瓶落とし」では、釣瓶が井戸にドーンと落ちていくように、日がすごく早く暗くなることを表しているんだ。だから、「秋の日が暮れるのは釣瓶が井戸に落ちるように早い」という比喩になっているんだよ。
つまり、「秋の日は釣瓶落とし」ってことわざは、秋の日が暮れる速さを、釣瓶が井戸に落ちる速さに例えているんだ。
「秋の日は釣瓶落とし」の使い方
「秋の日は釣瓶落とし」の例文
- 友達と一緒に遊んでいたら、秋の日は釣瓶落としで、あっというまに日が暮れてきて、もう帰らないといけない時間になってしまった。
- 秋になり、友達と山へ紅葉を見に行った。昼過ぎまでの日差しが強かったけれど、夕方になるとあっという間に日が沈んでしまった。秋の日は釣瓶落としだと実感し、みんなで早めに帰り支度を始めた。
- 秋の日は釣瓶落とし、秋になるとあっというまに日が暮れますね。
- 秋の週末、家族でピクニックに行った時、午後になって気づいたら日がだいぶ傾いていた。みんなで「秋の日は釣瓶落とし」と言って、日が暮れる前に片付けを始めた。
- もうすぐしたら下山しよう。秋の日は釣瓶落としだからあと少ししたら暗くなるよ。
【注意!】間違った例文
❌「秋の日は釣瓶落としで、あっという間に冬が来る。」
「秋の日は釣瓶落とし」の文学作品などの使用例
おや、もう夕方になりましたね。秋の日は釣瓶落としというが、なるほど昏くれるのも早うございますな[松本清張*西海道談綺|1976~77]
釣瓶が一気に落ちるように、秋の夕暮れはあっという間に訪れる、という意味があるんだ。