【ことわざ】
悪事千里を走る
【読み方】
あくじせんりをはしる
【意味】
悪い行為や評判は、たちまちに千里の遠方まで知れ渡ること。
犯罪の手法が浸透したりという意味で使うのは誤りです。
【語源・由来】
千里は、非常な遠方。
【類義語】
・悪事千里を行く
・人の噂は倍になる
・悪い噂は翼を持つ
・人の口に戸は立てられぬ
・好事門を出でず悪事千里を行く
・隠す事千里
【対義語】
・好事門を出でず
【英語】
・A lie travels round the world while truth is putting her boots on.(真実が靴を履いている間に虚言は世界中を駆け巡っている)
・Bad news travels fast.(悪いニュースは早く伝達する)
・Ill news comes too soon.(悪い知らせは早く来すぎる)
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「悪事千里を走る」の使い方
もう健太くん!!また先生に注意されてたわね。
うん、家の近くで下級生に意地悪したのがクラスの仲間に見られていたみたいで、先生に伝わっちゃんだ。。
本当に馬鹿ね!悪事千里を走るっていうから、悪いことをするとすぐに噂は知れ渡るわよ!
うん。反省するよ。
「悪事千里を走る」の例文
- 悪事千里を走ると言うから、悪いことをするとすぐに学校中に広まるよ。
- ここ最近の芸能界の不倫騒動はすぐ拡散されるね。まさに悪事千里を走るだ。
宋の孫光憲(そんこうけん)による『北夢瑣言』に「好事門を出でず、悪事千里を行く」とあるのに基づく。
確かに、悪い噂って本当にすぐに広まりますよね。いいことをしても中々認めてもらうまでに時間はかかりますが、マイナス的な事はすぐに広まってしまうので不思議ですね。
「悪事千里を走る」の文学作品などの使用例
悪事は千里、似た事は、まこと、ありしの噂となりて。明日は婢が口の端を。御門の外へ走りしなるべし(清水紫琴のしたゆく水より/1898)