「江戸中の白壁は皆旦那」の意味(類義語)
【ことわざ】
江戸中の白壁は皆旦那
【読み方】
えどじゅうのしらかべはみなだんな
【意味】
江戸の町には奉公先がいくらでもあるということ。
自分が今いるところにイヤな思いをしても、そればっかりにとらわれんでも他にも場所はあるってことやろな。どんなに厳しいところでも、世間は広いから他にも働ける場所はいくらでもあるってことを教えてくれることわざなんやね。
・世界中は白壁造り
「江戸中の白壁は皆旦那」の解説
「江戸中の白壁は皆旦那」っていうことわざはね、世の中には自分が生活する、働く場所はたくさんあるということを教えてくれているんだよ。
この言葉は、昔の江戸(今の東京)で奉公人(お手伝いさんや使用人のようなもの)が言っていた言葉なんだ。白壁は旦那(お仕事をくれる人)の家を表していて、江戸中にはたくさんの旦那がいる、つまりたくさんの働く場所があるってことさ。
例えばね、今の自分の学校やクラスが嫌で、「もうこの学校やこのクラスにいたくない!」と思ったときに、この言葉を思い出してほしいな。「江戸中の白壁は皆旦那」っていう言葉が教えてくれるのは、「この学校やクラスだけが世界じゃないよ、他にもたくさんの場所や友達が待っているから、新しい場所で新たなスタートを切るのも大切だよ」っていうことなんだよね。
「江戸中の白壁は皆旦那」の使い方
「江戸中の白壁は皆旦那」の例文
- 売り手市場だから、江戸中の白壁は皆旦那と社員は強気だ。
- 江戸中の白壁は皆旦那。いつでも辞めてやる!
- こんな安月給でやってられるか。江戸中の白壁は皆旦那だ。
- 仕事のほかに社長夫人のバラの世話までさせられるなんておかしい。江戸中の白壁は皆旦那だ。僕の相応しい仕事が他にあるはずだ。
- 江戸中の白壁は皆旦那だからとおどされたら、こちらは要求をのむしかない。今やめられては困る。