「潁水に耳を洗う」の意味（語源由来）
【ことわざ】
潁水に耳を洗う
【読み方】
えいすいにみみをあらう
【意味】
清く正しく暮らすこと。世俗の栄達をきびしく避けること。
「潁水」は、中国の川の名。
「潁水に耳を洗う」という表現は、世間の華やかな成功や栄誉を避け、誘惑から身を引くことを象徴しています。これは、人間の欲望や誘惑から遠ざかり、素朴な生活を選ぶ姿勢を示しているんですよ。
そうやで、「潁水に耳を洗う」は、誘惑に惑わされずに、物静かな生活を選ぶことの表現やな。
世間の栄華や富を避けて、自分の道を進むことを示す言葉やね。
「高士伝」より。中国古代の伝説上の聖天子尭帝から天下を譲ろうと言われた許由が、その話を聞いて自分の耳が汚れたと言って、潁水に行って耳を洗い清めたという故事による。
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「潁水に耳を洗う」の解説
カンタン！解説
「潁水に耳を洗う」っていうことわざはね、お金や名誉、地位といった世の中で人々が追い求めるようなものを避けて、シンプルな生活を選ぶことを表しているんだよ。
このことわざの由来は、昔の中国のお話からきているんだ。そのお話ではね、一人の智者が天子、つまり王様になるように誘われた時、その智者は「汚れた話を聞いた」と言って、川の水で耳を洗ってしまったんだよ。
つまり、智者は王様のような高い地位や権力に興味がなく、素朴で静かな生活を選んだんだ。だから、このことわざはそういう「世俗の栄達を避ける」姿勢を表しているんだよ。
たとえば、お金持ちになるチャンスがあるけど、その代わりに自分の時間や自由が奪われるとしたら、「潁水に耳を洗う」を選ぶ人もいるかもしれないね。それは自分の心地よい生活を大切にする、という選択なんだ。
「潁水に耳を洗う」の使い方
父さんが昇進を断ったんだよ。
潁水に耳を洗うね。
ずっと現場が良いんだって。
現場から組織を変える感じ？格好いいわね。
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「潁水に耳を洗う」の例文
- スマホを持っているといろんな情報が目に飛び込み、潁水に耳を洗うことができない。
- 社内政治に嫌気がさし潁水に耳を洗う。
- テレビのない家庭に育ったので、潁水に耳を洗うような環境だった。
- 彼女は出世に興味がなくて潁水に耳を洗う人だ。
- 潁水に耳を洗う人間でいたいが、貨幣経済では金と生活を切っても切り離すことはできず難しい。
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