「遠水近火を救わず」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
遠水近火を救わず
【読み方】
えんすいきんかをすくわず
【意味】
遠くにある物は差し迫っている場面では役に立たない。
「遠水近火を救わず」ということわざは、遠くにある水は火事を消すのに間に合わない、つまり、遠くのものは急を要する状況で役に立たない、という意味があるんだ。
なるほどな。つまり、「遠くにあるものは急なピンチには役に立たない」ってことやな。
火事が起きたとき、水源が遠いと間に合わへんし、それと同じで、遠くのものはすぐに役に立たへんってことやな。これは、いざというときに備えて必要なものは身近にある方がええってことを教えてくれるんやな。
【語源由来】
遠くにある水で近くの火事を消すことはできない意から。
【出典】
「韓非子」
【類義語】
・遠水渇を救わず
・遠くの親類より近くの他人
・遠親は近隣に如かず
【英語】
Water afar off quenches not fire.(遠くの水で火は消せぬ)
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「遠水近火を救わず」の解説
カンタン!解説
「遠水近火を救わず」っていうことわざは、遠くにある水ではすぐそこで起きている火事を消すことができないよ、っていう意味だよ。
たとえばね、家が火事になった時、近くの消火器を使った方が早く火を消せるけど、遠くの湖から水を持ってくるのは時間がかかるから、家がすっかり焼けてしまうかもしれないよね。それが「遠水近火を救わず」っていうことわざの意味なんだ。
このことわざは、遠くのものはすぐに困った事が起きた時にはあまり役に立たない、ということを教えてくれているよ。だから、自分の身の回りの問題に対しては、すぐに役立つ近くのものを上手に利用することが大切だね。
「遠水近火を救わず」の使い方
困ったときは呼んでね。いつでも駆けつけるよって言っていたのに。
遠水近火を救わずだね。
私がピンチの時に駆け付けられない彼氏なんていらないわ。
こうやって遠距離恋愛はうまくいかなくなるんだね。
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「遠水近火を救わず」の例文
- 防災倉庫を市民の生活の場に設置しないと、誰もいない郊外に設置したら遠水近火を救わずだ。
- 遠水近火を救わずというから、近くの友達は大事にしなさい。
- 遠くの親類より近くの他人、遠水近火を救わずというから近所の人とは普段から挨拶を交わし交流しておくべきだ。
- 何かあったときに救ってくれるのは遠くの親戚ではない。遠水近火を救わずだと都会に出てきて身をもって知る。
- 遠水近火を救わずだが、身近に頼りになる他人がいることを幸運に思う。