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【株を守りて兎を待つ】の意味と使い方や例文(出典・故事・類義語・英語訳)

株を守りて兎を待つ

「株を守りて兎を待つ」の意味(出典・故事・類義語・英語訳)

意味

【ことわざ】

株を守りて兎を待つ

【読み方】

かぶをまもりてうさぎをまつ

【意味】

偶然うまくいったことに味をしめて、同じようにしてもう一度成功しようとするたとえ。時勢が移り変わっていることを知らずに、かたくなに旧を守ることのたとえ。融通がきかないこと。

ことわざ博士
「株を守りて兎を待つ」という言葉は、一度偶然の成功に舞い上がって、同じ方法で再度成功を期待することを示しているんだ。

それに加えて、過去の成功や習慣に固執して、時代の変化に適応することを怠るという意味も込められているよ。

助手ねこ
つまり、一回偶然でうまくいったからって、同じことをずっと繰り返してもうまくいくわけないってことやな。

時代や状況が変わってくるから、それに合わせて動いていかなアカンのや。昔のやり方に固執して、新しいことをやらないのは危険やね。

【出典】
韓非子

【故事】

中国戦国時代の法家である韓非の著書『韓非子』 から。
宋の農夫が畑を耕していると、近くにあった木の切り株に一匹のウサギが走って来てぶつかり死んだ。苦労もなくウサギを手に入れた彼は、それ以来、農作業をやめ、またウサギがぶつかるのを待って切り株を見守ったが、ウサギは手に入らず、国中の笑い者になったという故事から。
【類義語】
・いつも柳の下に泥鰌は居らぬ
・来るたびに買い餅
・琴柱に膠す
・守株
・守株待兎
・朔日毎に餅は食えぬ
・二匹目の泥鰌を狙う
・剣を落として舟を刻む
・舟に刻みて剣を求む
・柳の下にいつも泥鰌はいない
・柳の下の泥鰌
・能無しの能一つ

【英語訳】
・A stump is protected.
・He keeps an old custom in vain and cannot do processing of things according to an opportunity.

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「株を守りて兎を待つ」の解説

カンタン!解説
解説

「株を守りて兎を待つ」という言葉の由来は、中国戦国時代の韓非の書物『韓非子』から来ているんだ。

昔の中国に、農夫が畑を耕していると、近くの木の切り株にウサギが突っ込んできて、死んでしまったんだ。そんな偶然にもウサギが手に入った農夫は、それからは畑仕事を辞めて、切り株の近くでずっと待って、またウサギが走ってきて死ぬのを期待したんだ。でも、そんなことは二度と起きず、その農夫はみんなから笑われることになったんだよ。この話から「株を守りて兎を待つ」という言葉が生まれ、偶然の成功を当てにすることや古い方法を頑固に守ることの間違いを教えてくれるようになったんだ。

「株を守りて兎を待つ」の使い方

健太
明日のテスト、自信ある?どのくらい勉強した?
ともこ
私は1週間前から勉強していたわ。君はどう?
健太
前回のテストも一夜漬けで満点取れたから、今回もいけると思うんだよね。
ともこ
そういうのを、株を守りて兎を待つというのよ。今回ばかりは一筋縄ではいかないわ。
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「株を守りて兎を待つ」の例文

例文
  1. 一度たまたま上手くいったからといってどの女性にもその話術で挑もうだなんて、株を守りて兎を待つといったところだ。
  2. 株を守りて兎を待つではいけないから、常に新しい発想をしなければならない。
  3. 株を守りて兎を待つようなやつだから、一度味を占めたらなかなか現状を変えようとはしないよ。
  4. 株を守りて兎を待つような真似はやめて、我々は日々前進するべきだよ。

「株を守りて兎を待つ」の文学作品などの用例

十人は十人の因果を持つ。あつものりてなますを吹くは、しゅを守って兎を待つと、等しく一様の大律たいりつに支配せらる。(源氏鶏太の虞美人草より)





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