「画竜点睛を欠く」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
画竜点睛を欠く
【読み方】
がりょうてんせいをかく
【意味】
全体としてはよくできているが、肝心なことがかけているというたとえ。
また、最後の仕上げが不十分なために全体が不完全になってしまうこと。
「晴」や、晴の旧字体「晴」と間違わないように注意が必要。
例えば、すごく美味しい料理を作ったけど、ちょっとした調味料を忘れたとか、すごい絵を描いたけど、目の部分を描くのを忘れた、みたいな。あれや、ちょっとしたところが足りないと、すべてが台無しってやつやね。
【語源・由来】
「歴代名画記」七より。
中国の絵の名人が竜の絵を描いて、最後に瞳を描きいれると、竜が天に昇ったという故事に由来。
大事な仕上げという意味。
その仕上げを欠いてしまうということに由来している。
【英語訳】
You do not give the finishing touch.
「画竜点睛を欠く」の解説
「画竜点睛を欠く」っていうことわざはね、すごくうまくできてるものや、良くできてるものが、一番大切な部分が抜けているから、それが本当に素晴らしいものとは言えない、っていうことを表しているんだよ。
例えば、大きな絵を描いて、それがほとんど完成しているんだけど、その絵の中のドラゴンの目だけ描かれていないとするね。そのドラゴンの目を描くことで、その絵が生き生きとして見えるかもしれないよね。でも、その目が描かれていないから、絵がちょっと物足りなく感じる。それが「画竜点睛を欠く」っていう意味だよ。
つまり、ものごとをやる時に、大事なところを忘れちゃったり、省いちゃったら、どんなに他の部分が完璧でも、それが100%完璧じゃないと感じることを言っているんだね。
「画竜点睛を欠く」の使い方
「画竜点睛を欠く」の例文
- 君の計画はとても素晴らしいと評判だったけれど、予算について考えていないようだね。画竜点睛を欠いているよ。
- よい企画だったけれど、それほど話題にならなかったのは、広告をしなかったせいだよ。画竜点睛を欠くとはこのことか。
- みんなで壁画を描いたけれど、最後に絵の具が足りないまま仕上げてしまったせいで、画竜点睛を欠くというように、ぼんやりした絵になってしまった。
- 画竜点睛を欠くというけれど、あんなに単純なミスに最後まで気づかないなんて、信じられないよ。
- 頑丈そうに見えるけれど、ネジが3本余っているなんて、おかしいじゃないか。画竜点睛を欠くことになってしまったよ。
まとめ
計画通りに進んでいたり、完成が間近になったりすると、気がゆるんでしまうことがあるのではないでしょうか。
しかし、画竜点睛を欠くということにならないように、しっかりと計画を立てて、確認をしながら進めることが大切ですね。