「愚公山を移す」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
愚公山を移す
【読み方】
ぐこうやまをうつす
【意味】
地味な努力でも、たゆまず続ければ、どんな大事でも成し遂げることができるというたとえ。
つまり、難しそうなことでも、諦めずにコツコツと努力し続けることで、夢や目標を叶えることができるってわけやな。
【語源・由来】
昔、愚公という九十歳の老人が家の前の邪魔になる山を取り除こうと働き始めたところ、天帝が感心して助けてやったという話から。
【出典】
「列子」
【類義語】
・雨垂れ石を穿つ
・愚公移山
・金輪際の玉も拾えば尽きる
・点滴石を穿つ
・ローマは一日にして成らず
【英語訳】
Rome was not built in a day.
「愚公山を移す」の解説
「愚公山を移す」っていうお話、知ってる?すごく面白い話なんだよ。
昔々、愚公っていうおじいちゃんがいたんだ。このおじいちゃんの家の前に大きな山があって、道がせまくて不便だったんだ。だから、愚公は「この山をなくせば、みんなの生活がラクになる!」って思って、家族みんなで山を掘り始めたんだ。
近所の人たちは「あの山を掘ってなくすなんて、無理だよ~」って笑ったりしたけど、愚公は負けずに「私たちがやり始めたこと、子供や孫が続けて、何代にもわたってやり続けたら、きっと山はなくなるよ!」って言ったんだ。
そしたら、天の神様がこのおじいちゃんの強い気持ちに感動して、ある日、突然その山をどこか遠くに移してしまったんだよ。
この話から、どんなに大変なことでも、諦めずに努力し続ければ、夢は叶うっていうことを学べるんだよ。だから、「愚公山を移す」と言うと、不可能に思えることでも、ひたすら頑張り続ければ成功するよ!っていう意味になるんだよ。
「愚公山を移す」の使い方
「愚公山を移す」の例文
- 毎日、毎日、休まずピアノの練習をしたおかげで、愚公が山を移すように、不可能と言われたコンクールに入賞できた。
- 家で飼っているウサギが、穴を掘っていたが、小さい穴だからと放っておいたら愚公山を移すのように、毎日掘り続けた穴は家の反対側にまでつながっていた。
- 毎日、取り組んだプリントが、一年で山のように積み重なったが、愚公山を移すのごとく、成績が上がった。
- こんな斜面に桜を植えても無駄だよといわれながらも、愚公山を移すを座右の銘にして何十年も植え続けたら、今では桜の名所になり観光客がたくさん来るようになった。
- 英語が苦手だったが、外国から来た人に、英語で道をきかれ答えられなかったことが悔しくて、愚公山を移すの気持ちで毎日、英語だけで話す時間を少しずつ作ったら、いまでは英語だけで仕事をしている。