「蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる
【読み方】
へびにかまれてくちなわにおじる
【意味】
度が過ぎるほどの用心をすること。
これは、怖い経験がどれだけ心に残るかをよう表してる言葉やで。
【語源・由来】
蛇に噛まれたことがあるせいで、とても用心しているつもりが、朽ち縄(腐っている縄)を見るだけで、蛇だと思って怖気づいてしまうことから。
【類義語】
・羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)
・舟に懲りて腰を忌む(ふねにこりてこしをいむ)
・黒犬に嚙まれて灰汁の垂れ滓に怖じる(くろいぬにかまれてあくのたれかすにおじる)
・舟に懲りて輿を忌む(ふねにこりてこしをいむ)
【英語訳】
Birds once snared fear all bushes.
He that has been bitten by a serpent is afraid of a rope.
Scalded cats fear even cold water.
「蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる」の解説
「蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる」ということわざはね、一度怖い経験をすると、それにちょっとでも似ているものを見るだけでビクビクしてしまう、という意味なんだよ。
例えばね、もし誰かが蛇にかまれたことがあると、その後で地面に落ちている古い縄を見たときに、「あれって蛇じゃないの?」って思って、すごく怖がったりするんだ。それはその縄が蛇に見えてしまうからだよ。
このことわざは、一度怖いことがあると、それが頭から離れなくて、似たようなもの全部が怖く見えるっていう人の気持ちを表しているんだね。それで、ちょっとしたことでも、びっくりしたり、怖がったりしちゃうんだよ。
「蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる」の使い方
「蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる」の例文
- 蛇に噛まれて朽ち縄に怖じるというが、彼女は蜂に刺されて以来、虫が飛んでいる音に、とても敏感に反応するようになってしまったようだ。
- それほど、蛇に噛まれて朽ち縄に怖じるようなことをしていては、なにもできなくなってしまうよ。
まとめ
蛇に嚙まれて朽ち縄に怖じるというように、一度怖い思いや失敗などをしてしまうと、つい用心深くなってしまうのではないでしょうか。
用心することは大切ですが、用心しすぎてしまっては、何もできなくなってしまいますね。
ほどほどにしておくことが、良いのかもしれませんね。
一度ひどい目に遭うと、それに似たものを見ただけで怖くなる心理を表しているんだ。