「一日之を暴めて十日之を寒す」の意味(出典)
【ことわざ】
一日之を暴めて十日之を寒す
【読み方】
いちにちこれをあたためてとおかこれをひやす
【意味】
真剣に努めることが少なく怠けることが多いこと。また、一方で努力して、一方で打ち破ることのたとえ。
なるほどな、それはつまり、「一日頑張ったって、それ以外の日に怠けてたら、結局効果はない」ってことやな。
一日だけ全力で走っても、後の十日間寝てばっかりいたら、結局前に進めへんわけや。努力は、ちゃんと継続しなあかんって教えてくれてるんやな。
【出典】
「孟子」
【スポンサーリンク】
「一日之を暴めて十日之を寒す」の解説
カンタン!解説
「一日之を暴めて十日之を寒す」っていうことわざは、ちょっとだけ頑張って、でも大半の時間はサボっているっていう状況を表しているんだよ。または、一方で頑張っているのに、他方でそれを台無しにしてしまうような行動を示すんだよ。
たとえばね、テスト勉強をするために1時間だけ頑張ったけど、そのあと10時間もゲームをして遊んでしまった、とか、ダイエットのために1日だけ食事を控えめにしたけど、その次の10日間は好きなものをたくさん食べちゃったっていうことだよ。
「暴めて」っていうのは、日光に当てて暖めること。「寒す」は冷やす、つまり、暖めることをやめて冷えてしまうこと。このことわざは、たとえ一日だけ日光に当てて暖めても、そのあと十日間冷やしてしまうと、結局は冷えてしまうよね、っていうことを表しているんだよ。だから、「一日之を暴めて十日之を寒す」っていうのは、ちょっとだけ頑張ったり、努力したりするけど、そのほとんどが無駄になってしまうような行動や状況を示しているんだよ。
「一日之を暴めて十日之を寒す」の使い方
何で卵のふ化に失敗したんだろう。
一日之を暴めて十日之を寒すだったからよ。
毎日あたためないとだめだった?
そりゃそうよ。親鳥は卵がかえるまで毎日あたためているわよ。
【スポンサーリンク】
「一日之を暴めて十日之を寒す」の例文
- 健太くんの勉強に対する姿勢は一日之を暴めて十日之を寒すだったので、試験の結果は見なくても分かった。
- 天才であっても一日之を暴めて十日之を寒すだと、スタメンに選ばれないこともある。
- 大きな成果をあげたいなら、一日之を暴めて十日之を寒すという態度を改めるべきだ。
- 一日之を暴めて十日之を寒すようでは合格は遠いなあ。
- 毎日コツコツやらないと、一夜漬けでは一日之を暴めて十日之を寒すようなものだ。
また、その一部分での努力が他の部分での怠慢によって台無しにされる様子を表しているんだよ。