「何れ菖蒲か杜若」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
何れ菖蒲か杜若
【読み方】
いずれあやめかかきつばた
【意味】
どちらもすぐれていて優劣をつけがたく、選択に迷うことのたとえ。
菖蒲も杜若もきれいな花やから、どっちを選ぶか迷うってわけや。こういう状況になると、結局は自分の好みや直感を頼りにするしかないんやな。
【語源・由来】
菖蒲も杜若もよく似た美しい花で、区別するのが困難なことから。
【類義語】
・双璧(そうへき)
・兄たり難く弟たり難し(けいたりがたく ていたりがたし)
「何れ菖蒲か杜若」の解説
「何れ菖蒲か杜若」っていうことわざはね、どっちを選んだらいいのか、本当に迷ってしまうほど、二つのものが両方ともすごく素晴らしいっていう状況を表す言葉なんだよ。
このことわざに出てくる「菖蒲」っていうのは、美しい青紫色の花を咲かせる植物で、「杜若」も同じく美しい紫色の花を咲かせる植物なんだ。この二つの花はどちらも美しくて、見た目がよく似ていて、違いがなかなかわからないんだよね。だから、どっちを選んだらいいのか、すごく迷ってしまうっていうことを表しているんだ。
たとえばね、テストの点数が同じで、どっちが上位か下位かがわからないときや、二つの遊び場所がどちらも楽しそうで、どこに行くか決められないときに、このことわざを使うことができるんだよ。
このことわざの由来は、昔の物語「太平記」から来ていて、その中に出てくる英雄、源頼政が美女を選ぶ場面で使われたんだよ。その時に、どの美女もすごく美しいから、一人を選ぶのが難しかったんだって。だから、「何れ菖蒲か杜若」ということわざは、「どっちも素晴らしいから選ぶのが難しい」っていう状況を表すんだね。
「何れ菖蒲か杜若」の使い方
「何れ菖蒲か杜若」の例文
- この中から選ぶのは大変だ、何れ菖蒲か杜若、どれも捨てがたい魅力がある。
- 就職活動が解禁(かいきん)になり我が社にも多くの応募者が来ているが、何れ菖蒲か杜若みなさん優秀だ。
- 最終選考で残った提携先3社は何れ菖蒲か杜若、何を優先項目として選ぶかだ。
- 何れ菖蒲か杜若、甲乙(こうおつ)つけがたいな。
まとめ
このことわざは、先にご紹介した歌の関係から、美しい女性を比喩する場合によく用いられますね。